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 今日もまた無駄に疲れてしまった。 12月に主任がいなくなってから。私がナンバーツーになったわけだが。特にこれといった引き継ぎもなかったので、やることが多くて困る。なんで引き継ぎしてくれなかったんだ? 会議すら一切引継ぎがなかったんだ。後からあれやこれやとやることが出てきて、いやになってしまう。

 こういうときは自分の好きな曲を聞いて落ち着くに限る。あと日課のルーチンをこなしたり。つまり、この日記のことだ。温かいものを飲みながらお菓子を食べ、自分の好きな曲を聞きながらとりとめもないことについてこうして綴る。この時間は私にとってかなり大切な時間になりつつあるのかもしれない。


 音声入力を使ってみて思うのだが、確かに入力がとてもはやくて便利なのは間違いないのだが、早すぎてうまく考えがまとまらないという欠点があった。なので日記を書くのにはあまり向いてないかもしれない。逆に議事録のような、書くことが決まっていて速さが求められる場面ではかなり有用であると思う。

 Windowsにもワードで紹介したディクテーションという機能があって、それを文字入力の際にどこでも使えるようだ。無論、この小説家になろうでも使うことができる。

 もう一つ欠点があった。話言葉と書き言葉というのはかなり要領が違うのだ。物語のキャラクターたちの台詞を朗読してもわかるだろうが、普段使いしないような単語や言い回しを意外と多様しがちだ。多用するなんて、普段言わないし、やりがち、とか、多い、とか、そういう漠然として簡単な表現で話していることが多い。


 また仕事の愚痴に戻ってしまうのだが、後輩が最近悪化している。当然のように遅刻していることが増えた。遅刻することをあまり悪いことだと思っていない。ひと昔前なら張っ倒されていそうだ。やはり甘やかしすぎているのだろう。一応私もナンバーツーで、現場でいえばトップになるのだから、もっと厳しい面を増やしていかないといけないのだろう。そうはいっても関係性悪くしたりしたくはないしなぁ。単に私が嫌われたくないだけで、私が臆病なだけなのだろうか。怒るべきときはきちんと怒らなければならないはずだ。

 といっても怒鳴りたくはないので、私にできる範囲で負担をかけてやろうと思っている。とりあえずしばらくの間は、出勤前のちょっと前に私に一報を寄越すことにさせるつもりだ。それって私が休みの日でもちょっと早起きしなければならないってことだ。正直そんなにやりたくはない。

 なんでこんなガキの教育みたいなことせにゃならんのか。私は親じゃねぇんだぞ。とはいえ、店からの電話を着拒している難物なので、他の強引な手段をとるとぷっつりと糸が切れてしまいそうで扱いがたいのだ。

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