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ラインがどうたらこうたら言っていたが、せっかくの休みなのに今日は何もしなかった。昼飯にドミノピザを買いに行ったが、半額になってもMサイズ二枚で二千円だ。別にそこまで安くはない。そもそもMサイズ一枚でよかったと今なら思うのだが、一枚だけ半額ピザ買って帰るってなんかケチ臭いやつみたいで恥ずかしくなって二枚買ったのだ。今思うと別に恥ずかしいことでもないよね。
それで年末に買ったビールが余っていたので、せっかくだからと空けてピザと一緒に飲み始めた。Mサイズとはいえピザ二枚とロング缶二本だ。普通に食いすぎでお腹が苦しい。その後眠くなって昼寝をしたが、起きても普通に気持ち悪い。これもう酒辞めたほうがいいな。ビールがまだ一缶残っているが、ちょっと捨ててこよう。
捨ててきた。しばらく禁酒する。缶を開けたときにもったいなくて思わず飲みそうになったがぐっとこらえて流しに捨てた。もったいない。缶を開けるときに鳴る、あの「プシュッ!」という音が体の中の何かを呼び覚まそうとする。中毒症状が出てきてる人はこれが数百倍の勢いで襲ってくるのだろう。怖い話だ。
そのあとはちょっと部屋の片づけをしてリングフィットをやり、風呂に入って今に至る。何もしていない間に一日が終わってしまった。ま、まあまだ年始の最初の休みだからね。
「私にはあなたのやりたいことがいまいち理解しかねる。先日までエクセルの勉強をすると言っていたが、それはどうなったのだ?」
でたなオート君。
エクセルの件は、まあおいおいやっていくとだけ言っておこう。別にすぐさま完璧に仕上げるために猛勉強する必要もないのだ。私がこうやって自身の向上を目指すのは、結局のところ私の自己肯定感を引き上げるために他ならない。つまるところそれは、私の幸福が最終的な目的となるわけだ。
勉強というのはそのための手段であって、手段によって苦しみが過ぎるのは本末転倒といえる。学生の身分ならともかく、今なお勉学に囚われるのは社会人としては悪手といえよう。
「昼間から酒を飲んで昼寝に興じている人が健康や向上心を語るのだから、君の描く世界は実に滑稽なものなのだろうね。年末前に負荷どうこう語っていたが、結局君は楽をして成長できる方法を探し続けている。学びに王道はない。いい加減そのことを理解したらどうろうか?」
分かっているよそんなことは。でも人間は論理的に行動できるほど単純ではない。その時々の身体や環境、様々な外的要因によって予想だにしない欲求がでることもある。逆に行動というのはそういった環境がぴったりと枠の範囲に収まっていないと実行できなかったりする。
「ならば君の額縁は手のひらサイズのインテリアみたないものだね。その小さな額縁に入る絵は小さいから、描く理想も朧気で改めて書き直すこともできない。どれほどたくさんの理想を描いても、一つとして形にできないなら空虚なことだよ。まるで更新の止まった連載小説をいくつも抱えているようだね」
なんで自分で書いているのにこんなにムカつくことを思いつくのか。ムカついたので今日はゲームして寝よう。




