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22 12/20


 今日は本社の人間がきてヒアリングが行われた。覚えるべき業務リストを見ながら一緒にできているか確認していくわけだ。その内容は特段面白いことはないのだが、最後に目標を聞かれてしまった。

 目標。私の苦手な言葉だ。小説のプロットが作れないように、計画を立てその通りに実行していくというのは私の苦手とするところだ。そもそも計画を立てるのが苦手なのだ。例え目標を定めたとしても、継続性がない私にとってその通りに実行していくというのはさらに苦手とするところだ。


 なぜ目標を定めるのが嫌いか。それは精神的な負荷の問題であると思う。何々をしなければならない。この精神状態が継続することは私にとって非常に大きな負荷になる。タスクがあれば、それをこなしてからでないと休まる気にならない。だからやることがあれば比較的すぐに実践していけるのだが、目標というのは長期が前提であったりする。例え一週間だとしても私にとっては長期だ。家に帰っても目標に頭のリソースが割かれ、出社すると目標のことを強く意識させられ憂鬱になる。

 私にとって仕事は楽しいものとまでは言わずとも、ネガティブなものであるべきではないという認識がある。だからそのように憂鬱になってしまうことに強い否定感を覚えてしまう。いってしまえば、私は目標というものに苦手意識を持ってしまっているのだ。それはどの科目が苦手だからやりたくないというそれと同じである。


 そう考えるとことは単純だ。苦手な科目には取り組みたくないので、余計に分からなくなり苦手意識が強くなる。これを覆すにはただ取り組むしかない。取り組み、その内容を理解し、そして慣れるしかない。そうなるのに必要な期間というのは存外短い。人間の適応力というのは非常に高いからだ。

 一度親しんでしまえばそれは私にとって苦痛ではなくなる。まあその短期間が非常に辛いのだが。しかし仕事とは本来苦楽があるものだ。人は負荷がなければ成長することはできない。そろそろ休憩時間は終わりにしようではないか。目標と実践。いいかげんこれを覚えないと私は次のステップへと上がることができない。他の者は皆、学生のときに自然と学んでいたことだ。


 嫌だが、目標を立てることにしよう。とりあえず明日の目標は、目標を立てることだ。具体的に何をするか。PDCAシートを取り出して、店長と自分が果たすべき目標を確認する。そのために必要な段階的成果を具体的に示す。明文化し、自分のロッカーに貼り付ける。なんかすげえ嫌だな。

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