表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/626

21 4/15


 昨日はせっかくの休みを利用してケーキを作ってみた。私は抹茶が好きなので、抹茶ケーキをつくったのだ。本当はケーキなんて甘ったるいものよりもほどよい甘さのあるクッキーが作りたかったのだが、残念ながら私が暮らすレオパレスにオーブンなんて高価なものはないのだ。お菓子作りに必須ともいえるオーブンがなくては作れるものが非常に限られてしまう。そんなわけで、オーブンを使わずに作れる簡単なケーキを作ることにしたのだ。

 それにしたって、上手くできたとはあまり言い難い。一番の失敗はオーブンペーパーと勘違いしてクッキングシートを電子レンジに突っ込んで燃やしてしまったことだろう。当然ながらその上に乗せていたチョコレートも大惨事だ。工程においてチョコレートを細かく刻む作業があったのだが、冷蔵庫で固く冷やされたチョコレートは私の包丁に対してかなりの反抗心を抱いているようだった。

 お菓子作りの過程において本当にやっかいなのはこの温度というやつだ。動画だとそつなくこなしている作業も温度が違うだけでまったくうまくいかなかったりする。バターを混ぜるのなど、上手く常温にしておかないとくっついてしょうがない。そんなわけで、その反骨心を溶き壊してやろうと考えた私は電子レンジにチョコレートをぶちこんだのだ。そして結果は前述のとおりである。お菓子作りの難しさをよく味わった瞬間であった。


 今日のことについては正直かくことはあまりない。なにせ、一日働いた、というそれ以上のことはないからだ。ただ、先輩が夕飯にスシローへ連れて行ってくれた。口は少しばかり乱暴だがとても良い先輩で面倒見もよい、私は幸運だったといえよう。そして明日支店長が高級な焼き肉屋に連れて行っていってくださるらしい。さすがは支店長である。

 不安があるといえば冷蔵庫で食われるのを待っている生ものたちだ。今日、明日と夕飯をごちそうしていただくのは嬉しい限りだが、彼らの寿命が持ってくれるか果たして。

 ただ私は最近とんでもない悪食の投稿主の動画を見ていたのでいまさら腐っている程度なら気にせずに食べれる気がする。先日も二日放置していた少しカビの生え始めたチーズパンを平らげたものだ。

 まあ、だからなんとかなるだろう。さすがに卵は火を通したほうがよさそうだが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ