22 10/6
最近はあまり小説設定を考えていない。
私はダークヒーローが好きだという話をしたが、それを題材にした作品を作ってい見たい。
主人公は男子高校生。人と話すのが少し苦手で、クラスでも話す人は一人しかいない。そんな彼が憧れるのはダークヒーロー。だから異世界へと誘われたとき、彼はダークヒーローになりたいと願ったのだ。そんな願い。それは稚拙で、愚かな願いだ。しかし願ってしまった彼の運命は、それに相応しい悲劇と共にある。
そんな感じのお話だ。転生してよりの幼少期は穏やかで幸せな日を過ごすことになる。自分が異世界の人間であったことなど忘れてしまいそうな、私たちが普段暮らしているそれと変わらぬ、退屈で代り映えのない、幸せな日々だ。
しかし青年期にはいって、突然の悲劇に見舞われる。それは陰謀だとか、なんか理不尽な感じのものだ。理不尽に自分の大切な人たちが傷つけられ、失われていく。彼がどれほど叫んでも、嘆いても、力がなければ理不尽に奪われるだけだ。そんな主人公が手にしたのは忌まわしき力、暗黒剣、その主に選ばれる。
改めて書いていると、すっごいコテコテな設定だな。探せば似たような作品絶対あると思うのだが、あったら是非とも読みたいので教えてほしい。ちょっとダークな作風の作品ってなろうだとそこまで多くない。そんながっつり小説読みたいって人はあんまりいないのだろう。なんとなく軽く読めるのがなろうの強みだし、実際そういう人が多いのだと思う。
プロットとしてはその後成長した主人公が、陰謀に巻き込まれたり、他の成長したクラスメートと出会い協力したり敵対したりといったお話になる。それ落としどころどうなるの? って話だが、それは何も考えていない。正直私はこの物語の終わりというのを考えるのが一番苦手なのだ。
私にとって物語は終わらないものなのだ。例え終わってしまった小説でも、一度でもその世界に溺れ、知ってしまったら、どのような形でもそれが続いていくのだと思えてしまう。だから私は物語を考えるとき、収束を考えるのではなく展開を考えるのだ。するとあっちへふらふらこっちへふらふら、しかも飽きっぽいものだからその展開一つ一つもまともに着地点が見つからない。
次小説の設定を考えるときは、先に終わりから考えてみようか。




