22 8/24
昨日は筆記試験を終え、今日からまた通常の仕事になる。店長からメンバーの仕事において、掃除をしっかりとやらせるように的な注意を受けた。上にいくつもりなら、しっかりと人を育てる経験を積んでおけということだ。
間違いない。人生において「経験」というものが最も活きるのは対人関係だと思う。あるいは本来なら殺し合いや狩猟の場こそがその本領発揮であったのかもしれないが、現代人にとってはなかなか縁遠い話だ。となると、現代でも重視されがちなコミュニケーション能力を鍛えるという点で、対人関係の経験を積むというのはとても大事なのだ。
しかし実際にやれと言われて、はいやりますで出来たら苦労はしない。私はそんなに器用な人間ではないのだ。自分より長いバイトさんにああだこうだと指示するのもあまりやりたくないし、こうやった方がいい、ここがダメだなんて、そういうのも苦手だ。私の苦手とする「嫌われる勇気」とかいうやつである。私は人に好かれるために頑張っているというのに。
そういう点では、確かに前の店長は覇気というのはすごかった。あれが帰ってきたぞ、と皆が真面目に動き出す。それもどうなのかとは思うが、それでも中間ぐらいの力を発揮できるようになった方がよいのだろう。やさしさだけで構成されたチームというのは良いものではない。結局のところ、従う者たちの良心にゆだねられるからだ。真面目にやらないヤツが一人でもいれば、それがまかり通ってしまう。
そういうわけで、チームには一人は厳しい人間がいた方がいいそうなんだ。いわゆる飴と鞭という役割をそれぞれに割り振るのである。子育てでもそういうのはあるらしい。母が鞭で、父が飴、あるいはその逆か。配分については、何がベストになるのか、それはわからない。
私は多少なりとも鞭の役割をしなければならない。嫌だが、まあできることからやってみよう。ちょっと小言を言うとか。嫌だけど。




