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 魔法には属性がある。だいたい。

 火、水、風、土の基本四属性。ここにプラスで氷とか雷とか入ったりするが、ファイナルファンタジーを魔法参考書にしてきた私にとってはこの四属性が基本になる。あとプラスで特殊な立ち位置として光と闇の属性がある。光は聖だったりもする。あるいは聖が本当に特殊な立ち位置だったりもする。

 忘れてならないのは無属性の魔法だ。だいたい筋力とかを強化するのに使われている。よく考えたら魔法で筋肉強化するってどういう原理だ? 気にしなくてよかったはずのことに気づいてしまったかもしれない。今回の場合筋肉が魔法というエネルギーを物理的な力に変える変換装置の役割を果たしている。となると人間の意思に応じて筋肉は実に繊細に、臨機応変にその出力を変更しているわけか。しかし現実の肉体でも似たようなことが行われていると考えると無理な話ではなさそうだ。人間すごい。

 どうでもいいが電気とかいう便利エネルギーの存在がそもそも魔法のようではないか。なんで磁石を組み合わせてくるくるするとそんあパワーが生まれたりするのだ? 電気とは磁力の仲間なのか? 磁力って実は光速と同じ速さで伝わるの? そもそも磁力ってなんだよ。重力とは違うのか? 地球も北半球と南半球でプラスマイナスになっているらしい。方位磁石なんかは有名な話だ。もしかしなくても磁力はなんかすごい力なのでは?

 理由のない力というのを私は偉大な力のように思っている。重力とかそうだ。原始の力があるとすればそれは重力ではないかと思っている。だってよくわからないがすごい力だ。物が集まるほど引かれあう力は大きくなる。私たちもわずかながら重力をもっているらしい。こういう根源的な力を見ていると、世界の目的がなんとなく見えるような気分になる。宇宙は全部くっついて一つになりたいんじゃないかとか、そういう話だ。

 今のところ私の最有力候補は、「変化」というそれ自体を求めているのではないかというものだ。私が人間というちっぽけな存在だからだろうが、宇宙にはあまりに力が溢れている。膨大な力のわずか一部でも地球に流れてきた瞬間、地球というか人間は滅びるだろう。それぐらい力があり溢れている。太陽の表面は六千度、中心部は千六百万度だそうだ。なにそれ? て感じだろう。でかすぎてよくわからない。しかもご存知のように単純に燃えているだけなので、熱の変換効率としてはそこまでよくないのだと思う。よかったらあんなに眩しくないだろうし。あんなのが数戦数万、下手すりゃ数億とか続いているのだ。どんだけ燃料あんだよ。しかもあれでも四天王でいう「ふふ、やつは恒星の中でも最弱」みたいな立ち位置だし。

 それぐらいエネルギー、つまり力があるということは、その分だけ変化が起こっているということだ。例えば火が燃えれば、燃料は消え、あるいは灰になる。それは変化といえるだろう。実際には消えたわけではなく科学反応を起こし、変化しているのだ。

 これ以上語ると長くなりそうなのでやめるが、生物というのもまるで変化を求めて争っているようではないか、というわけで万物が変化を求めているように見えるさまから、私は変化こそが宇宙の目的ではないかと思っているのだ。変化に何を求めているのかは知らないが。

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