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 昨日本草学について話したが、今日もそれについてなんとなく考えていた。考えていたのだが、異世界の薬師って要は現代の医者のような立ち位置になるわけだ。教会でお布施をして魔法でぱっと癒すのとは訳が違うわけだから、それ相応の学がなければならない。というか、本草学というか漢方というか、現代のものを異世界に落とし込もうというのがなかなか無謀な試みであるようにも感じる。それぐらい、調べれば調べるほど奥が深そうな学問なのだ。そりゃあ当然である、現代でも医者になるのがどれだけ大変なことか。一昔前とはいえ医療学問が浅いはずなどないのだ。

 まず当然のようにそれぞれの植物や虫、動物の臓器などの薬効を持つ自然由来の物質を知っておかなければならない。それらがどのような効能を持ち、どんな加工をするのかということについて。そういった一種類の自然由来の物を使って作る薬を生薬というらしい。しかし、漢方というと二種類情の生薬が組み合わさったりして、ある程度の理論や法則に基づいてバランスをとっているらしい。

 前に薬の話を聞いたとき、主にメインとなる薬の成分があり、その副作用を抑える薬の副作用を抑える薬の副作用を、といった感じにバランスをとって作っているらいしことをきいた。漢方もそういったものかもしれない。

 だが、ここまでは私も想像していたことだ。というか、だいたいの人は薬草作りと聞いたらフラスコで草を煮沸するような珍妙な光景を思い描くのではないのだろうか。実際には人体についてと、加えて魔法という存在について考慮しなければならない。人体についてはまだいい。いやよくはないが、調べればわかることだ。それこそ現代知識が光るというものだ。昔の人がどれぐらい人体について把握していたのかは考慮しなければならないだろうが。気力とか、人体への独特な解釈がある。しかし私のようなファンタジーマンはここに魔法という存在を上手に組み込まなければならないのだ。それが難しいところであり、また面白いところでもあるのだが。

 とりあえずのところ、漢方の陰陽を属性と組み合わせてなんとなく組み込むことはできた。もともと陰陽五行という言葉のとおり、陰陽は属性と相性が悪いわけではないのだ。しかしこうした体系を作ると、別で作っていた魔法体系との齟齬が生じそうで、それもまた悩みの種であり楽しいところでもある。

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