21 10/14
よく頭の中でキャラクターを戦わせている。ガキみたいだなと思っているがやめれそうにない。でも多かれ少なかれみんなやっているものではないのか? どうなのだろう。少なくとも異世界転生を読んでいる層はやっていそうと偏見を持っている。
寝るときに布団に入ると、瞼の裏では激しい攻防が繰り広げられる。皆さんは僕の考えた最強のキャラを持っているだろうか。もし叶うのなら色んな人の最強を是非とも見てみたいものだ。もちろん私は私の最強を持っている。今回はその最強を語ろうか。
絶対無敵バリアー、絶対殺すビーム、あるいは見たら死ぬ、絶対服従の言葉、最強といえばこういうのがあげられるのかもしれないが、こんな最強は何も面白くもないので意味がない。最強には最強たるゆえんがなければならない。ただ世界の定義のように絶対殺す技なんてのはそれこそただのチートであって強いのではない。そもそも頭の中で戦わせても戦いにすらならないではないか! なので私の最強を語るにはまず神話の時代にまでさかのぼらなければならない。
神話の時代、すべての人間はあらゆる面で平等であった。外見も能力もだ。ゆえに争いもなく黄金の時代を謳歌した。しかし世界を脅かすものたちが現れ、それと戦うためにはより優秀なものが他を率いたほうがよいと、神は考えられた。そうして人には差ができるようになったのだ。中でも神が作った最高傑作、それはあらゆる天稟の才を持ち、不老の肉体を持ち、狂気的な精神性を持ち合わせていた。彼の活躍もあり戦争は終結したのだが、大きな脅威がなくなってもなお彼は戦いの才を磨くことを辞めなかった。神が消え、数千年経った世界でもなお、その研鑽は続いている。
というわけで私が考えた最強は、最高の天才がとんでもない時間努力を続けた、というものだ。剣や魔法がうまいのはもちろんだろうが、他にも細かい要素を色々と考えている。全部話したらかなり時間がかかりそうなのでそこまでは語らないが、例えば疑似脳を各所に置いていてより複雑な魔法の処理などをそれらと連動して実行したりする。スーパーコンピューターにつないで暗号解読するみたいな感じだ。ゆえに人を殺す魔法となれば土の線が最適な軌道で人の脳をくり抜き、最高率変換のために炎は出ずに熱だけが人を焼く。
とまあそんなことばかり考えているのだ。こりゃあちょっとした病気かもしれないな。
 




