マアサの提案
目が覚めると僕はベットにいた。
起き上がるとマアサが駆け寄ってきてた。
「先ほどは大変失礼致しました」
「マアサ、本当にありがとう。今まであった心のわだかまりが消えたよ。これで僕も先に進むことが出来る。マアサのおかげだ。これからは様々なな努力をするつもりだ。より良い未来のためにね」
「それは良いことでございます。私にお手伝いできる事がございましたら何なりとお申しつけください」
「ありがとう。それなら武術を習いたいのだけど、先生になってくれる人など知り合いにいないだろうか?」
「それなら心あたりがございます。私が学園に通っていました頃の同級生が今近衛騎士隊に所属しておりまして話を通して参ります」
マアサの言う学園とはこの国の貴族や商家、優秀である平民が13歳から18歳まで通う教育機関だ。6年の間様々な事を勉強したり交友関係を構築したりする場所である
「よろしく頼む」
「勉学の先生にも心あたりがあるのですが少々偏屈なのですが気に入った相手にはすごくいい人なんです」
「それは助かる。是非ともお願いしたい」
これで武術・勉学と先生が見つかるかもしれないと思うと少し安心できる。
「それでは決まりましたらお話しさせていただきます。お食事がまだでしたので準備させていただきます。少々お待ちください」
食事を終えるとマアサは部屋を出ていった。
マアサの返事が楽しみだな。それまでは書庫にいって勉強でもしよう。
そして僕は書庫に向かった。そこにのちに勉学の師となる人がいることも知らずに。