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異世界奮闘、チート兄  作者: 嚶鳴
一章 グロリア村
7/75

魔法

それから二年。


拓人ーー改め、二歳になったクオは、すくすくと育ち、今では、歩いたり、舌ったらずではあるが喋れるようになっていた。


また、スキルも取得しており、ステータスも新しくなっている。


これが、クオの現在のステータスである。


➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖


名前 クオ 種族 人族※


年齢2


Lv1


HP12


MP20


STR3


DEX2


AGI2


INT12


DEF3


スキル


魔術師Lv1


固有スキル


鑑定Lv10 凶戦士化 上限開放


称号 管理神の使徒※


➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖


※が付いているのが、鑑定のLv10から見ることができる項目である。


スキルの説明はこうだ。


魔術師


•所有者のINTに補正 (素のINT×スキルLv×10%)

•一度見た魔法の習得、また、魔術は全て使用可能。

•並列詠唱 (同時発動数はINTの10分の1、他属性の同時発動はINTの10×発動属性数分の1)

•無詠唱 (魔法、魔術の詠唱破棄)


鑑定

•自身、または他人のステータスの確認が可能 (閲覧範囲に制限あり)

•閲覧制限開放。(Lv10より)

•アイテムにも使用可能。(Lv10より)


凶戦士化

•所有者のステータス倍加 (倍率は所有者の怒りの量によって変化)


上限開放

•所有者のLvの概念の上限開放


管理神の使徒

•管理神と深く繋がっており、管理神との交信が可能。


ちなみに、これらの詳細は鑑定Lv10によるものである。


そして、ここにあるスキル全て、(鑑定はLv10まで到達したのが)いままで一人も持っていなかったものだ。


ーーコンコン


クオが自分の部屋でくつろいでいると、扉がノックされる。


「クオ?今いいかしら」


「おかあさま?……はい、だいじょうぶですが……どうしたんですか?とつぜん」


声の主は、クオの母親のアーシャである。


クオは、扉を開けながら不思議そうに尋ねた。


「もう、そんなにかしこまった喋り方しなくて良いのに……。……でも、その歳で敬語が使えるんだもの。やっぱりクオは賢いわね!」


アーシャはクオの頭をよしよしと撫でる。


「あ、ありがとうございます」


クオは照れながらもなされるがままだ。


まあ、これも一貫して演技なのだが。


一通り撫でて満足したアーシャは、クオの頭から手を離すと、要件を伝える。


「あのね?クオ。あなたついこの間二歳になったでしょ?……そこでね、私が魔法の練習をしてあげようと思ったの」


この世界では、一般家庭でも生まれたばかりの赤ん坊には必ず鑑定紙という、鑑定Lv2が込められた貴重な紙を使用してスキルを調べている。


クオの鑑定紙を見た時、魔術師と言うスキルは聞いたことがなかったが、魔の文字から、魔法に関するものだろうと推測を立てていた。


「まほう……ですか?」


可愛く小首を傾げるクオ。


「ええ、どう?やってみる?」


「はい!ぼく、おかあさまみたいにまほうつかいたいです!」


アーシャの質問に、クオは手を上げながらぴょんぴょんと飛び跳ねた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


家の庭、ここでクオは練習を始めようとしていた。


母が例として魔法を使う時に危なくないようにだろう。


「いい?クオ。自分の身体の中に流れているものがあるから、それを感じるところから始めましょう」


そう言われたクオは、目を閉じて意識を集中させる。


…………数分後、クオはゆっくりと目を開けた。


「おかあさま……。なにかがぼくのからだをめぐっています。…………これですか?」


その言葉にアーシャは目を見開いた。


「ええ、そうよ。それが魔法を使うのに必要な魔力。それにしても早いわね!さすがクオ!」


アーシャはまたクオをべた褒めする。


「後は簡単よ。それを集めて手から出すだけ。……そうすれば、ほら!」


そう言って、アーシャは何もない所へと手をかざす。そして、魔法を発動させた。


火球ファイア


アーシャの手に炎の球が出来上がり、着弾地点を黒く焦がす。


いきなりの無詠唱である。


「こんな事も出来るようになるわよ。でも、クオはまだ出来ないから、魔力を手から出す事からしましょうか」


クオはもう火球を使えるようになっていたが、言われた通りに魔力を集めて放出させるを繰り返す。


この練習は、クオの魔力枯渇ギリギリまでを5回、繰り返された。

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http://ncode.syosetu.com/n5514ef/ 可愛い弟(男の娘)の話です。
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