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I

作者: 小枝芽 樹人

 人間はいつも簡単に 裏切り 騙し 切り捨てる けど、

ゴミのように簡単に捨てることの出来るものなんて、人生の中でただ1つとしてないんだ。

どんなに単純な出来事でも どんなに些細な出来事でも、ココロという宝箱の中に必ず閉まってあるんだ。


そうして記憶を作り、思い出としてココロに留めて置くんだ。

決して無くならないように大切にね。

もしその中の1つが失われたら、簡単に捨てられてしまったのなら

必死になって同じ記憶作ろうともがき、歪んだ思い出として1人の僕を作るんだ。

信じていた人に裏切られ 愛する人に騙され 親に捨てられ 記憶が作るんだ。

たくさんの歪んだ僕と、たくさんの歪んだ思い出を。


逃げるんだ。求めるんだ。

信じていた親友を

叫ぶんだ。後悔するんだ。

愛しい人への思いに

縋るんだ。探すんだ。

大好きな家族を


いくつココロがあれば足りたのだろうか?

いくつ思い出を作れば埋められたのだろうか?

いくつ記憶すれば忘れられたのだろうか?


いつも考えて考えて、太陽が昇って

毎日毎日、1人1人と増えていく僕に

寄りすがって 繋がることを恐れて 傷つくことを恐れて

こんなことを続けて何回目だろう。


どうすれば僕たちは1つでいれたんだろうか


どうすれば僕たちは人の嘘を見抜けるようになるのだろうか






そんな僕は今日も1人増えていく。




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