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絶対勝利  作者: ゆうき。
2/2

顔合わせ

「えー、一年生は各部活動の部集会に参加をお願いします。」


名前はわからないがやる気のなさそうな教師からの連絡が学校内で放送された。


テルはテニス部の部集会が行われる3年2組の教室へ向かった。

「失礼しまーす。」


愛想良く挨拶したつもりだったが既に教室に着いていた5人の上級生に睨まれてしまった。


(なんか違ったかな…?)


そんな疑問を抱えつつ指定された自分の席についた。


テルは座ってからあることに気がついた。


(入部するの僕の他にもいるんだ。)



「し、失礼しまーす…。」


(うわっ、暗すぎだろ。)



しかし、そんな暗い彼に対しては上級生睨むことはなかった。


「失礼します!!」


(今度は元気だな。)


元気な彼に対しては睨みだけでなく、愚痴までとんできた。



「はい。全員集まってるか~?」


上下ジャージに髪の毛は整っていない顧問と思われる男が入ってきた。


「えっと、今年の一年生は4人のはずだが…?」


(まだ1人いたんだ。休みかな?)


「まぁ、いいか。じゃまず自己紹介からな…」


その時、思いっきりドアを開ける音がした。


開けた男は息を切らしていた。走ってここまで来たのだろう。

「すみません。遅れました。」

「あぁ、早く座れ。」


この時の上級生からの睨みはハンパなかった。


しかしそんなことに構わず遅刻した男は自分の席についた。



「よし、自己紹介だ。俺はこのテニス部の顧問の関谷新だ。3年生から自己紹介始めろ。」


「部長の渋谷源です。よろしく。3年はもう一人いるけど今は入院中だ。」


「2年の石田俊。一応、副部長やってる。」


「あ、俺、服部剛。こいつは井上一。無口なんだよ。」


「熊谷憲。」



「次、一年生な。俺はもう戻るから、渋谷、あとは任せたぞ。」


そう言い残して関谷先生は教室を出て行った。



「は、はい。三富透です。テニスはやったことなくて下手くそですが一生懸命がんばります。」


明らかに緊張している感じだが、さっきの暗い彼だった。


「鈴木真一です。テニス経験は少しあるのでよろしくお願いします!!」


さっきの元気のよかった彼。しかし、先輩たちからの評判は悪いようだ。


「神田テルです。よろしくお願いします。」


(ここは無難にいったほうがいいな。)


「なぁ先輩さん達、自己紹介いいからもう練習はじめね?」


(えぇー?なに言っちゃってんの!?)


最悪の展開

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