「神ゲー」はなぜ安くなったのか? ――人気YouTuberの倫理と信頼の現在地――
最近、「神ゲー」という言葉のインフレがひどい。
昔は年に一本あるかどうかの称号だったのに、今では週替わりで量産されている。
しかもこれ、ここ1〜2年で明らかに加速している気がする。
気のせいじゃない。完全に「供給過多」だ。
発売前から人気YouTuberたちが並んでこう言う。
「これはマジで神作」
「絶対買え!」
──いや待て。
深夜の通販でもそこまで言い切らんぞ (゜∀゜)
包丁ですら「トマトがスーッと切れる!」止まりなのに、ゲームになると急に人生レベルで推してくる。
……なんでだ!?
理由はシンプルである。
だいたい「お仕事」だからだ。
企業は初動で開発費をより多く回収したい。
YouTuberは美味しい案件と再生数が欲しい。
視聴者は強い言葉に弱い。
ここに最近はさらにもう一つ加わった。
アルゴリズムが「強い言葉」を勝たせるようになったことだ。
「良ゲーかも」では伸びない。
「神作」とかじゃないと再生されないのだ。
その結果どうなるか。
市場には、神ゲーじゃないと“存在できない世界”ができあがる (`・ω・´)
ここまで来ると、もう評価ではないだろう。
とりあえず「神」って言っとけ。
サムネに「神作確定」って書いとけ。
それで再生数が回るから、誰もやめない。
多くの人は、一応ルール違反はしていない。
本人も「面白いと思った」と言えば嘘じゃない。
つまりグレーぽいが全部合法。
でも、なんか信用が減っていく。
なぜか?
それは「友達のおすすめ」に見えるからだ。
テレビCMなら広告だと分かる。
でもYouTubeは違う。
雑談のテンションで「これ神」と言われると、つい信じる。
特に判断力の弱い若い層は、ほぼノーガードだ。
……で、買う。
遊ぶ。
……あれ? これって「クソゲー」or「普通」じゃね (。´・ω・)?
ここでやっと気づく。
「神作って、こんなに軽かったっけ?」
問題はここからだ。
このズレは一回では終わらない。
繰り返されるたびに、
「神ゲー」という言葉の価値が削れていく。
信用って一気に壊れない。
毎ターンダメージの毒みたいに減る。
そしてある日こうなる。
「また神って言ってるよこの人」
ここまで来ると、もう逆効果だ。
本当に神ゲーでも、疑われる。
むしろ言えば言うほど怪しくなる。
結局いちばん損してるのは誰か。
本当の「神ゲーム」をきちんと作った会社だ ( ˘ω˘ )
「神ゲー」が増えすぎた結果、もはや「神」という言葉そのものが価値の急落を起こした。
皮肉な話だが、今の時代に信用できるレビューは、どれだか皆目見当もつかない (´@ω@`)
◇◇創作背景◇◇
最近「紅の砂漠」と言うゲームがリリースされた。
開発期間7年という大作だ。
私は以前「黒い砂漠」というゲームの課金ユーザーであったため、非常に興味を持った。
だが、事前に多くのユーチューバー達が「神作!」「絶対買うべき!」と過剰にレビューしていたため、発売と同時に、期待外れ感などが大きく出てしまい、開発元の株価は発売日にマイナス40%という大暴落を引き起こしてしまう。
現在、SF戦記「星間覇道 ――没落貴族と女海賊、銀河帝位争乱記――」を連載中です~♪
良かったら読みに来てやってください (*´▽`*)
https://ncode.syosetu.com/n1244lk/




