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97話 〈フィアロア編完〉幸せそうな始祖の姿


◇◇◇◇◇



旅の準備やら、何やらであれから、二日ばかりが

過ぎた頃…



ついに、ダルムの街へと

リーン一行が出発する日が来た。


侍女長や文官達、

ドワーフ長老とリガン軍士長代理が王宮に揃い、

そして、

泣き腫らした目をしてる

現王ミュコフとミュランダが、リーン達と対面する。



「行って…しまわれるのですね」



ミュランダは寂し気な表情ながらも、

覚悟を決めた眼差しをしていた。


一方、現王は…



「オセ様…うぅ…

フィアロア様ぁ…フィアロア様あぁぁ…」



未練たっぷりで、また泣き出しそうだった。



「お父様!

もう、今生の別れではないのですから、

しっかりなさってください!」


「まったくだな」



オセやリーン達も苦笑いする。

フィアロアは…

一人、頬を膨らませていたが…



「おい!

その人形に…絶対変な気を起こすでないぞ!」



オセに代わり、封印されている地下の

フィアロア本体を守護するのは不本意ながら、この…


メイド服姿でフィアロア似の人形の役目である。



「この人形だけで…本当にフィアロアを魔王の手から守れるのかな?」



イルは感情を抑えながら、心配気に人形を見ていた。



「絶対…とは言い切れないが…我の封印も健在だ。

何かあれば、我らが駆け付けるまでの時間稼ぎくらいにはなるだろう」



一際美しい容姿のフィアロアに、好色の魔王が再度狙って来ないとも限らないが…

リーンとて、気掛かりではあるが…

今は、情報を頼りに魔王の行方を追うべきだろう。


他の仲間の為にも。



「儂は魔王の来襲より…そこの王の奇行が気になる」



「ぷぷ…フィアロア…男にモテるもんな!

気が気でないね〜?」



イルに揶揄われて、また頬を膨らますフィアロア。



「白豚のペットでも今すぐ置いてこようかの?」


「誰が白豚だって?この禿げジジイ」


「早く養豚場へ戻ればいいのじゃ!この豚肉め」


「ぐぐ…お、お、お前のかぁちゃんでーべそ!」


「何?なぜそれを知っている⁈」



漫才を繰り広げ続ける二人にそろそろ、

リーンの杖の制裁が降りそうだ。



見送るミュランダは思う。



幸せそうな…

等身大の始祖様を垣間見れた自分もまた、

果報者なのだと。



そして、皆さまの旅路に幸あらんことを

…と。



〈フィアロア編-完〉

◇◇◇◇◇◇


拝読ありがとうございました!

フィアロア編、完結です。

もし良かったら、これまでの物語の評価、感想などを頂けたら嬉しいです!

明後日より、オーフェン編を開始します!

"ダルムの町で起こる暗躍に巻き込まれていくリーン達!真実はどこにあるのか?"

併せてこちらも拝読頂けたら嬉しいです!


また、今までの話の中で挿絵にして欲しいエピソードなどあればコメント下さい!

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