89話 良き国の未来へ
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「始祖の血を引く私は…
これからも、始祖に代わり
皆を守護していく事を約束する!」
と、宣言し…
民衆は付き物が取れたように、
晴れ晴れとした顔で現王を讃えていた。
「もう一つ…」
現王は手を挙げ、
そして、後ろに控えていた
ミュランダを前へ呼ぶ。
「我が娘、ミュランダである。
次期王位継承者が不在では…
皆も今後の復興への不安材料にもなろう。
…まだ、若年で学ぶべきことは
多い未熟者ではあるが
次期王位継承者として、
ここに、ミュランダを紹介して
おこうと思う」
王には娘がいると…噂は出回っていた。
だが、こうして
次期王位継承者として
正式に披露目があった事に
人々は安堵し、また歓喜した。
「ミュランダ王女!!」
「王太女の誕生だ!」
「王家に幸あれ!!」
人々の歓声はいつまでも響いていた。
「良かったな、フィアロア?」
と、声を掛けるイルの言葉に
少し目を背けながら…
「儂には既に関係ないことじゃ…
じゃが…
きっと弟なら…喜んだと思うがの」
素直になれない
フィアロアに、少し呆れながらも
微笑みをみせるリーンとイルだった。
「だが、この街の復興も中々大変だと思うがな」
「そうですよね〜
半分くらいは、フィアロアが壊したから」
「何を言うか!
儂は四柱を倒しただけじゃ!」
二人の言い合いに割って入り、
リーンの杖が二人の頭上に落ちてくる。
「キサマら二人共だ!」
四柱撃退後の
イルとフィアロアの衝突で…
かなりの範囲、爆風が発生し吹き飛んだのだ。
幸い…
民は巻き込まれなかったようだったが…
仔オセは三人の会話を聞きながら…
本当に街が消滅しなくて
良かったと…苦笑いを浮かべるのであった。
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