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84話 光を思慕する闇魔法使い
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「そうだ!フィアロア!
お前もだぞ!
オセちゃんを犠牲にしたのは僕、
まだ怒ってるんだぞ!」
イルはぷりぷりと
フィアロアに詰め寄るが…
名前を呼ばれたと同時に…
リーンの胸元から、
黒い仔猫が顔を出した。
「す、すみません…私の事で…」
その仔猫はオセの声で
申し訳無さそうに、謝罪する。
「え?え?え?どういう事⁈ 」
驚くイルに、フィアロアは
不機嫌そうに説明する。
「オセの魂までは吸収しておらぬからじゃ!
儂が大事な部下に…
そこまでする訳なかろうが」
「人間界に…この身を具現化する
エネルギーは無くなり、
魂の本質だけの姿になったのです」
と、オセも補足し…
ただの猫…という姿を
酷く恥じているようだった。
「二日もすれば、
エネルギーも回復するじゃろうがな」
フィアロアのその言葉で
イルはほっと一安心した。
「じゃが…
リーン様の胸の中に避難してるのは
果報が過ぎるぞ?
その位置を儂に譲れ!」
「いや!僕に譲ってくれないか?」
フィアロアとイルは
こぞって仔オセへ迫る。
当然…
待ち受けているのは、
リーンの鉄拳(物理杖)の
洗練なのだが…
朝日が昇り
薄暗かった街に光が溢れる。
闇魔法が得意なフィアロアだが
美しい光りの眩しさに
思慕するように目を細める。
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