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77話 オセの微笑み【挿絵付き】
◇◇◇◇◇
「いえ…まだ四柱の問題がありますから」
リーンはオセのその言葉に反論できなかった。
事態を冷静に分析する。
四柱の復活、破壊攻撃…
新興勢力、暗躍の阻止…
我々にはリソースが無かった。
今のままでは…何も止められない
フィアロアは…
一か八かの…決断をしたのだ。
リーンは拳を握る。
自身の感情を抑えるように…
そして
オセと目が合う。
軽く、ほんの少しだけ
頷くようにオセはリーンを見る。
そして、
フィアロアに向き直る
オセの表情は凪いだ海のように
穏やかだった。
先ほどまで新興勢力の残党らに
怒り心頭だった、
険しい顔のオセだったが…
『生命エネルギーを全て寄越してくれぬか?』
フィアロアのその、一言を受け…
オセは微笑んだ。
「主の仰せのままに…」
オセにとっては、
主の命令こそが全て…
主の命令を成し遂げることこそ至福…
「何でだよ⁉︎
オセちゃん!フィアロア⁈」
生命エネルギーを全て寄せ、
…という事は、
オセの消滅を意味するのではないか?
戸惑うイルを見て、
オセは申し訳無さそうに…
少し苦笑いをして…
「後の事は…お任せします」
この上なく、美しく微笑み
そして…
淡く発光しながら、
その身体は消えていく。
遂には光となり…
フィアロアの手に
吸収される…
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