74話 どうする?
◇◇◇◇◇
「うわー!うわー!
ヤバいんじゃないか?これ!」
イルが真っ青な顔をして
そわそわと、
復活した悪魔共と魔導兵士らの
戦闘を遠目に伺う。
リーン一行は急ぎ、
王宮へ駆け込み王とミュランダの
治療を侍女長に頼む。
「陛下!!!
ミュランダ様…まで…!!」
侍女長は髪を振り乱し
心身喪失…といった様子で
王宮内を走り回り、消えた王を
探し回っていた。
王とミュランダの姿を確認したら
安堵したのか倒れ込み、
被害が拡大していたようだったが…
リーン達も、時間が惜しかったため
他の侍女らに全てを任せ、再び街へ向かう。
ミュランダは最後まで、
自分も戦うと言っていたが…
これ以上、危険に晒す訳にはいかない。
幸い、王城と悪魔共の距離は
まだ離れている。
悪魔が城へ向かう前に…
止めねばならなかった。
「すまぬ…
我はもう、使える魔力は
残っておらぬ。
悪魔共を…再封印はできないのだ」
街へ急ぎながら、リーンは悔しそうに呟く。
「リーン様は、今でも僕らを
封印し続けてるんだし、仕方ないよ!」
「私が…獣に戻れば…
あの悪魔一匹くらいは
抑える事はできると思いますが…」
オセも深刻な表情だ。
抑えられたとて…
倒すまでには、いかないのかもしれない。
それ程…復活した悪魔は強力なのだ。
「僕なら、多分倒せるんだけどなぁ〜」
イルが空気が読めない明るい声で呟く。
「バカ者、今のキサマでは、
ペンダントの効力使っても
せいぜい一撃くらいしか
攻撃できないだろう?」
リーンが胡乱気にイルを見る。
ペンダントの効力は、
ほんの数秒間だけなのだ。
「そうなんですよね〜
悪魔共が一列に並んでくれたら
一撃で仕留められるかもですけど!」
楽観過ぎるイルの発言だが…
攻撃目標がハッキリとし、
吹っ切れたのかもしれない。
自分にできる事は、剣を
振うことなのだと…
とはいえ、現状…我らには、
リソースが少な過ぎる。
オセで仮に一匹…
イルで一匹(ついでに街も大破壊しそう)
あと二匹の悪魔をどうするか?
リーンは思考を巡らせるが…
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