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61話 フィアロアの悲しみ


◇◇◇◇◇



王宮への入り口…


王族専用通路の途中でも、軍と反乱軍の

衝突はあったが…


通路を死守する兵には

予めオセからの伝達がいっていたのか、

リーン達を確認した守衛は

王宮内へと問題なく通してくれた。


王宮内もかなり混乱していた。


侍女達は傷付いた兵達を

救護し、物資を運び…

反乱分子が王宮に侵入してないか警備する…


普段は各自の職を優雅に

全うする侍女や文官らも、

今や、即席衛兵となっていた。



「あ!オセ様のお客様…!」



丁度通りかかった侍女長が

リーン達を呼び止める。



「王の様子はどうだ?」



リーンの問いに、

変化は特に無いと侍女長は

答え、部屋へ案内される。


王が横たわる寝室では、

大人しく王の霊体は近くで

待機していて、

リーン達はほっと安堵する。



「あ…

オセ様のご友人方…あれ…?オセ様は?」



王の霊体は顔を上げ、

少し明るい雰囲気で問うも…

オセがいないことに

少し戸惑っているようだ。



「今は…所用で出ている。

それよりも…今、一大事が起きているのは

分かっているか?」



リーンの少し冷たい声に(いつもだが)

王は困惑しながらも、頷く。



「はい…

オセが報せてくれました。

私が不甲斐ないばかりに…

クーデターが起きていると」



王は項垂れ、ギュッと拳を握る。


リーン達がドューイのアイテムを

探している間…

オセに相当厳しく諭されたのかもしれない。


王とは…

非常に難しい存在だ。


自身の意思や想いが…


時には民衆の反感を買い

暴動に発展する可能性だってある

一つの行動の過ちが多くの民を死へと

追いやることもある…



「申し訳…ありません…」 



王は俯き泣きだすように言葉を絞り出す。


これは民衆に対し見せる顔ではない…

オセにより、

なんとなくだが、リーン達の

立場を分かっているのかも

しれない故の…

ここだけの王の素の気持ちなのだろう。



「バカが!!

悔しいなら、死ぬ前に立て直すのじゃ!

死んでは何も始まらないのじゃぞ!」



フィアロアは王の霊体を通し

亡き両親の影を重ねているのかもしれない。



「もう霊体だけどね〜」



シリアスな場面で

イルのちょっと外れた言葉に

フィアロアは勢いよく蹴りを炸裂させる。



「まあ、とにかく、霊体を体に戻さねばな!

その為に我らは来たのだ」



そう言って、リーンは

袋から巨大な鎖を取り出し

鎖を持って王に近づく。



「あ、あの…そ、その…鎖って…?」



余りに厳つい鎖に怯える王の霊体。



「痛いのは一瞬だ…多分な?」



「え?え?え?う、うわぁ〜!!」




◇◇◇◇◇


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