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55話 機械仕掛けの人形【挿絵付き】

◇◇◇◇◇



全長三メートルにも

及ぶであろう、その人影…

いや、よく見れば…


機械仕掛けの人形だ!



挿絵(By みてみん)



「げえ⁈何だあれ?」


「ドューイの悪趣味じゃのぅ」


「それにしても…形状がダサすぎる…!

ロボット?いや、絶対何も考えず作ったな?」



と、前世の記憶で、かつてドューイに現代世界のテクノロジーを教えた事はあったが…

こんな物となるとはと、

リーンは引いていたが…


見た目はともかく、性能は優秀らしく…

動きは滑らかだ。


自称錬金術師のドューイは

様々な物作りを得意とした。


イルが所持している

ペンダントのような、不思議な

力を使える物から…


カラクリ仕掛けの人形まで…

様々な物を作り…


それは、今でも世界の

あらゆる場所で、

超レアアイテムとして、

世界中の冒険者の伝説となっていたのだった。



『ギャハハハハハ!!

罠ニ掛カッタナー!バーカバーカ!

岩ヲ壊シタ奴ニ、一生粘着シテヤルヨー!』



機械人形は、

そう言葉を発し、イルに

ターゲットロックオンして追いかけていく。



「う、嘘だろうー⁈

ちょ、僕…今ペンダント使った

ばかりなのに!」



逃げ惑うイル、追いかける人形

逃げるイル…



無表情のリーンはため息混じりに呟く。



「… … … 今なら先に進めそうだな」



追いかける人形と、

逃げるイル、何故かその背中に

お負さるフィアロア…


妙に楽しそうである。


リーンは二人と人形から目を外し、

岩が嵌め込まれていた場所を見た。


ぽっかりと穴を開けた

その先には…


宝箱が並べられていた。

ご丁寧に説明書付きで…



◇◇◇



幾つかある箱の中の

アイテムを物色し…



「うーん…

これなら…何とかなるか?」



リーンはアイテムの一つを取り出す。

さて、二人はどうなったか…と、

振り向いた矢先



ドォオオン!



鈍い振動を伴って音が響く。



ーー地烈割獄ーー



フィアロアが地属性の大魔法を

使ったようだった。


とはいえ、その効力は

小さな落とし穴を開けた程度だったが…


本来なら街飲み込む程、大地を大陥没させる

恐ろしい魔法の筈だが…


毛一本分の魔力量しかない

今のフィアロアは、これで

精一杯なのだろう。



しかし、効果は意外にも的面で…

穴に落ちた人形はその巨体故に自力で

這い上がることはできないようだった。



「儂にかかれば、こんなものじゃ!」



得意げに言うフィアロアだったが

単に小さな落とし穴を

開けただけだがな…と、

リーンは仄かに苦笑いする。


イルとフィアロアはリーンに気付き近寄る。



「あ!リーン様…それは?」


「キサマらが鬼ごっこをしてる

間に宝箱から拝借した物だ」


「な、何か…ゴツいですのぅ?」



フィアロアが少し驚いたのも無理はない。

リーンが手にしていた物は、

かなり大きな鎖であった。



「それ…

大きな船を岸に繋ぎ留める用の鎖なんじゃ…」



重さも相当にありそうだが、

怪力のリーンは平気な顔である。



「説明書には、この鎖で魂を縛れば、

物体に魂を宿すことができる…

と、書いてあるのだ」



三人は…

半信半疑ながらも他の宝箱には、これ以上に

相応そうな物が無かったので

持ち帰ることにした。



保管庫を出ると…



「おお…!

皆様方…よくぞ、ご無事で!」



と、長老達が出迎えてくれた。



◇◇◇◇◇


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