表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

35/89

35話 魔導学院の生徒


◇◇◇◇◇



リーン達が来た道を

引き返そうとした時…

前方から、一団が歩いて来るのが見えた。


どうやら、先ほど話題にしていた、

魔導学院の生徒達らしい。


夕刻になりつつある時刻、

授業を終え、帰途にあるようだ。


リーン達は彼らの

道を塞がぬよう、やや端に寄り

彼らが通り過ぎるのを

見送ろうとしたが…


話しに夢中のその集団は、

前方のリーン達を見ることなく歩き…


あろうことか、背丈の低い

フィアロアにぶつかり転ばせた。



「んあ?なんか蹴ったかも?」



悪びれもなく、

そのまま過ぎようとした

学生らに…

当然だが、フィアロアは猛然と抗議する。



「クソガキどもが…

儂にぶつかり、死をもって詫びぬとは…

楽に死ねると思うでないぞ?」



低くしゃがれた声で

物騒なことを言い終わらぬうちに

フィアロアは詠唱に入る。



「ああ?」

「こら!フィアロア!」



生徒の不遜な誰何と、

イルの慌てた声が同時に発せられる。



「フィアロアだって??

古代の王様の名前だっけ?知らんけど!」

「バカ、ウチの学院の名前だって」



そう言いながら学生達は

ゲラゲラと下品に笑う。



「な…っ⁉︎

なんと不敬な…!」



学生らの無知な会話を聞き、

オセは苛立ちを覚え、耳が逆立つ。


この数百年…

フィアロアの跡を引き継いだ王や臣下達は

良い治世を齎さんと懸命に国民の為に尽くし、


そんな甲斐もあり、この国は

平和で豊かになった。


しかし…


平和の産物がコレなのか?


フィアロア様が逆賊によって

滅ぼされた国を再興し、

領土を奪わんとする敵国の襲来を跳ね除け…


更には魔物の軍団の襲来ですら

その圧倒的な魔力で殲滅した…


そんな偉大なお方を前に…


その名を軽んじるとは!!


オセは久しく忘れていた

魔の領域たる己の中の暗い魂が鼓動する…

そんな感覚になったが…



ーー世界に満ちる蒼き者、

眠りから覚め踊り狂えば、其は

大空の覇者とならんーー



フィアロアの詠唱がオセの耳に届く。



◇◇◇◇◇


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ