33話 ギルドはどこいった⁈
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さて、
結果的に言えば…
四人は街中で迷いまくっていた。
冒険者ギルドを探し、
大通りをあらかた歩いた筈だが、
ギルドの看板は一向に無く。
ついに、路地裏にまで足を進める。
裏路地は昼間でも薄暗く、すえた異臭が
どこからともなく漂い、独特の雰囲気を作っていた。
大通りの商店街でさえ、この都の人々の笑顔は…
あまり見られなかったように感じたが…
人目の少ない路地は更に剣呑としていた。
襤褸を纏い、目だけが妙に
ギラつく男達が数人かたまり、ゴロを巻いていた。
大都市にもなれば、路地裏では多少なりと
このような輩はいるものだが…
それにしても…
大通りを一本入っただけで、素行の悪そうな者達が
これだけ溢れているとは…
思えば、森の中で遭遇した
あの族らも…
元々王都の人間ではないのだろうか?
街全体を見ても、王都の人々には
どこか暗い影があるように感じるのだった。
「ちょっと怖い街だなぁ…」
イルの一言に、オセはシュンと眉を下げる。
「少し前までは…
人々はこんな荒んではいなかったのですが…」
オセは続けて俯きながら話す。
「王位が変わり…新王になってから、
人々の、新王への不満が
溜まってきてる感じでして…」
「圧政でもしてるの?」
イルの質問に慌てて首を横に振るオセ。
「いえ!!
全くそんなことは!
新王自身は…穏やかな人物で、
執政にも才覚はあるのです……ただ…」
オセは、酷く言いにくそうに言葉を濁す。
「ただ…?」
リーンとイル…
そして、フィアロアまでも
不思議そうに首を傾げる。
フィアロアの視線を気にしているようで…
オセは居心地悪そうにし…
「あ…
と、とりあえず…この話は、後にしませんか?
人の目もありますし!」
オセは目を左右に泳がせ、
何かはぐらかせている、ようだった。
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