27話 フィアロ国を脅かす闇の手
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「儂は元々…フィアロア自身や
周囲の状況に危機が訪れた時…目覚めるよう
プログラムされたのじゃ」
老フィアロアの言葉に、オセは更にハッとし…
フィアロアに向かって地面に頭が付きそうな
くらい深々と頭を下げる。
「す、すみません…!
フィアロア様…私…
全然、フィアロア様の存在に気付かず…」
「よい、よい。
儂と同じく、オセ…お前も
リーン様をお探すつもりじゃったのだろ?
目的地は同じじゃからのぅ
こっそり毛の中で様子を伺っていたのじゃ」
フィアロアは気を悪くしてる様子は全く無く。
部下であるオセへ穏やかに応じた。
イルは二人の会話を聞き、
なんとか話しを纏めようと
こめかみに指をあて、考える。
「要するに…オセちゃんと老フィアロアは、
僕らに危機を伝える為に会いに来たってこと?」
オセは口をキツく結び、頷きながら
リーンとイルに向き合った。
「はい。
シルフが…リーン様達のことを教えてくれましたので…」
どうやら、シルフは…
リーン達仲間周辺の
情報伝達に一役かってるらしい。続けてオセは話す。
「我が国の王都に…
魔王らしき気配を…感じるのです!」
リーンとイルは息をのんだ。
『魔王!』
この世界を蝕まんとする邪悪なる者…
諸悪の根源…
そして…
勇者一行を闇へ堕とした因縁の相手!
奴も今は、弱り…
水面下で暗躍するしかない状況だ。
この機に倒してしまわねばならない宿敵!
「やはり、情報通りか…
先の宮廷魔術士の件も含め
まだ…王都で何か企んでいるはずだ」
「オセちゃん、僕らも別の
情報筋から 王都の異変を知って
向かってたところなんだよ!」
リーンとイル、
それぞれが身支度を改めて整え歩き出す。
王都へ!
「ありがとう…ございます!
よろしくお願いします」
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