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136/137

136話 珍しくオセが茶目っ気出す


◇◇◇◇◇



「私、もしかして分かったかもしれません」



図書館からの帰り道、二つ目の細工物も見つかり、

皆は一様に、気持ちも少なからず軽くなった心地で

歩いている時だった。


オセが珍しく、ウキウキとした明るい口調で口を開いた。



「どういう事だ?オセ」



リーンは首を傾げるが、

オセは人差し指を立て、微笑みながら続きを言う。



「あの地図にある星マークの事です!

最後の三つ目の場所…分かったかもしれません」


「ええ⁉︎ 凄いね、オセちゃん!」


「〜!〜!」


「ほう?それは興味深いな」



イルと小悪魔も顔を輝かせる。

茶目っ気のあるオセが珍しいと思いつつ、リーンも微笑ましい心地で話しに乗る。



「して、オセ?…その場所とはどこじゃ?」



イルに背負われながら、うとうとしていた

フィアロアも起き出し、オセに尋ねる。



「ふふふ…それはですね…」



皆に見つめられ、少し照れながら口を開くオセ。

一行はオセに注目しながら、和やかに道を進む。



…そんな一行を、厳しい目つきで視界に入れていた人影があった。


気配を潜め、人混みに紛れ…

気付かれぬよう、慎重に距離を取っているようだ。


その視線は、一行が宿屋に入るまで執拗に追い続けていた。



「…あの宿屋…ね…」



地味な色合いのローブを、体を隠すように全身から纏っているが、そこから見え隠れする素足や胸元からは、中の衣装が派手で扇欲的な服装だと伺える。


その者は…先日、騒ぎを起こした、

処刑人の女で、間違いはないだろう。


女は、手元を見つめる。


それは、指に絡まった白金色の髪の毛だった。

あの少年に近づいたのは、この髪の毛を入手する事が目的だった。



「…これと、主様から頂いた鈴を使えばいい」



入手した白金色の髪の毛に、女の魅惑的で形の良い唇が触れる。

愛撫にしては、その目つきは余りに穏やかではない様子だが。


処刑人の女は、唇を歪めながら吊り上げ、

宿屋を一瞥し、その場を立ち去るのだった。



◇◇◇◇◇


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