133話 図書館での探索
◇◇◇◇◇
昨日よりは、すんなりと…星マークの記されている場所に辿り着いた。
「図書館…か…?」
そこは…
役所やギルド…大きな店屋のメイン通りの外れに、ひっそりとあった。
外装は古びていて、華美な飾りも無い…
ごく質素な図書館であった。
昼食後の昼下がり…利用する人もまばらで、
館内は静まり返っている。
一行は迷惑にならぬよう、声を顰め
何か仕掛けとなるような家具は無いかと見て回る。
「やはり図書館なら…本の中にあるんじゃないかのぅ?」
「昨日みたいな細工物?
…うぇ…本の中って…この中から探すのは
辛いって〜」
フィアロアと共に周囲を探していたイルは、少しうんざりする。
…とはいえ、戸棚やテーブルもこれといって
特別な物にも思えない…
やはり可能性としては、特別な本の中に仕掛けでもあるのでは…と、リーン達も考えていた。
「…仕方ない…皆で手分けして、本を一冊ずつ
調べていこう」
リーンの号令で皆が本棚に向かう。
大きな街の図書館と違いここは、さほど冊数は取り揃えてない…
五人で探せば今日中には終わるだろう。
余り来館する人もいないのだろう…
本棚に揃えられている本は、やや埃を被り
本を出しては、仕舞い…を繰り返せば、
室内には、窓から差し込む陽の光にキラキラと埃が舞っているのが見えた。
そうして作業すること数刻は過ぎた頃だろう。
「ああ〜腹減ったぁ…昼に軽く食べた焼き鳥屋の串肉だけじゃ保たないよ〜」
ついにイルが弱音を吐く。
「一人だけ串三本は食べてた筈だが?」
「こうだから白豚は!」
リーンとフィアロアに言われるが、腹が減って気力が低下しているイルは肩を落としている。
小悪魔はその間も懸命に本棚を探索していた。
「でも…ずっと立ちぱなしですし…
少しだけ小休憩しますか?」
周囲が冷ややかな中、オセがイルに助け舟をだす。
◇◇◇◇◇




