121話 穴空き地図の秘密
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ギルドを出たリーンは酷くげっそりとし、
盛大なため息を吐く。
「はぁ…ギルド職員に悪魔の事を説明するのがこんなに骨が折れるとは…」
「そりゃ、そうでしょうね〜
冒険者が悪魔を匿いたいとか言ったら…」
「優秀な魔導士なら召喚した使い魔なぞ居て当然なのじゃがのぅ?」
「フィアロア様…召喚自体かなり稀な呪文で、高難易度なのですよ!世間では伝説級と言われてますから」
ギルドで長い時間説明し、虹色の冒険者タグを持つ者なら…と、ごく短期間だけ悪魔を手元に置く事を承認された。
リーン達は一旦ほっと、一息つく。
ギルドを出たら、既に陽は落ち始め…
一行は急いで町中の宿屋を探す事にする。
「この姿だと…町民に驚かれてしまうので…
変装させるのはどうでしょう?」
オセの提案で、低級小悪魔にローブを着せ、
口元には布を巻く。
「う〜ん…これはこれで…小悪党みたいだなぁ?」
何をしても格好がつかないが…まぁ、悪魔だとバレるよりはましだろう。
小悪魔はリーンとオセと、一緒の部屋に入る。
当初イルとフィアロアの方へ…
と言ったのだが、小悪魔がリーンから離れず、
また泣き落としされて、折れたリーンだったのである。
荷物を整理していたリーンの横にちょこんと座っていた小悪魔は、荷物の中から地図を見つける。
物珍しそうに見つめていた小悪魔は…
ハッとしたように体を震わせ、
地図を指差し、リーンの袖を引っ張る。
「うむ?…どうした?
この地図は…ドワーフ族から借りた地図なのだが、穴空きなのだ」
リーンがダルム近くの村で貰った新しい地図をすすめるが…こちらの穴空き地図に小悪魔は反応していた。
「〜!〜!」
しかも、地図を裏返し…
何かを確信したかのように頷き、
そちらを指差し訴える。
「何でしょう?地図の裏に何かあるのですかね」
オセも地図を覗き込む。
すると、小悪魔は部屋に置かれていたランプに地図を近づけた。
ランプの光は弱いものの…
その光に当てられた地図の裏面に、何かが浮き出していた。
「あ…これは…!!」
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