113話 白の聖者様とは?
◇◇◇◇◇
「神職者なら誰もが憧れる…御伽噺の勇者様の
一人なんですよ」
神官少女はうっとりと胸に手を当てる。
「この子、白の聖者様の夢小説も書くくらい、
オタクで〜」
弓士の少女も呆れ顔で神官少女を揶揄する。
「へ、へぇ?」
ちょっと、何言ってるのか分からない
リーン達は、とりあえず生返事だけするが、
少女達の話しは尽きない。
白の聖者(恐らくオーフェンの事だろう)ばかり
注目されてるのが悔しいのか、イルは話題に割り込む。
「ね、ねえ?勇者なら…光の剣士とかも…
知ってる?カッコいいとか…話題は?」
リーンとフィアロアは、イルを蔑むような目で見下し、盛大なため息を吐いている。
「光の剣士ですか…?」
何も知らない少女達は話題に応じるが…
「オジさん達には今も人気ですけど…
剣士とか、今更なぁ〜」
「ニッチさが足りないよね〜」
少女達はイルの前で笑い転げる。
「良かったのぅ?イル?
オジさんには人気なんじゃのぅ?」
フィアロアが背中を叩く。
オセは平静を装っていたが、恐らく笑いを噛み殺しているのだろう。
「そ、そんな…剣士がモテない世の中なんて…」
肩を落としているイルだったが、
ふいに少女の一人が思い出す。
「ああ、でも…リーダーだけは…
光の剣士に憧れてたっけ…」
ポツリと呟き、
そのまま皆、何も言葉は出なかった。
◇◇◇
一行は食事を終え…
暫く日陰で休んだところで出発を始めた。
ここからは平野が続き、村までそう遠くはないという。
少し歩いたところで、
遠く、村の影が見えてきた。
◇◇◇◇◇




