107話 少女の肌に噛みかかる悪魔の口
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「久々、召喚されてワタシは楽しい…
女の肉を食べるのも久々よ」
翼の生えた悪魔は、三人の少女達を並べ
ご馳走を前に勿体振るように、眺める。
周囲の下級悪魔共の取巻きも、物欲しそうに
少女らを舐め回すように見ている。
自分達は…コイツら悪魔の食料になる…
そう確信し、少女らは恐怖と悔しさで涙が滲む。
悪魔共に捕まる前…彼女らは、
抵抗しなかった訳ではない。
自分達は冒険者だ、せめて戦って死にたいと
武器を取り抵抗したのだ、だが…
奴らの強さは、次元が違った…
特に翼の生えた悪魔は…
上級魔物の比ですら無かった。
「こんな…化け物、冒険者が百人束になったって勝てやしない…」
ダルムのギルドへ助けを求めに向かいたかったが…
寧ろ犠牲者を増やすだけだろう。
軍へ要請を?
千の騎士が立ち向かい果たして勝てるのか?
少女らは、決して冒険初心者では無い。
寧ろ中級冒険者として名を馳せてるくらいだ。
なのに…
悪魔は軽く自分らをいなし、それで勝敗は決した。
悪魔の鋭い爪が少女の一人の、衣服を破り取る。
陽に焼けていない上半身が露わになり、発達途中の小さな胸が恐怖に跳ねる。
更に悪魔の爪は少女の下半身にも伸び、ゆっくりと
衣服を破いていく。
「やめ…て…!」
少女は羞恥と恐怖が、ごちゃ混ぜになり
涙と共に下半身が温かく濡れていくのを感じた。
周囲の悪魔共は、そんな少女の裸体と失禁を見ながら歓喜していた。
「殺すなら…ひと思いに私らを殺せばいいでしょ⁈ 」
たまらず、隣りの少女が叫ぶ…が、聞き入れるつもりは毛頭無いと悪魔は肩を竦める。
「悪く思わないでくれ、お嬢さん達…
悪魔にとって人間の恐怖心は何よりの馳走なのだよ」
そう言い、翼の生えた悪魔はニヤニヤと震える裸体を凝視し、少女に手を伸ばす。
「助けて…」
自分らに、どんな残虐な死が待っているのか?
少女は懇願する…悪魔への命乞いでは無い。
…来る筈もない、救世主に…だ。
悪魔が少女の白い首元に、その鋭い歯を沈める…
…その寸前
大きな黒い影が悪魔を掠める。
「…⁈ 何ぞ⁈ 」
やって来た黒き影を警戒し、悪魔は少女らから離れ、
臨戦体制をとる。
黒き影は、少女と悪魔の間に着地する。
静止したその影は、漆黒の獣だった。
魔物か?
少女らは一瞬、恐れたが…
その獣はまるで…
少女らを守るように、悪魔に立ち塞がっていた。
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