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101話 地図に虫喰い⁈


◇◇◇◇◇



「オセ…?どうした?」



地図を見ながら困った顔をするオセに、

リーンは尋ねる。

オセは地図をリーンに見せる。



「はい…ここ…虫食いですかね?

地図に穴が空いてしまっていて…」



見れば、地図には親指の爪ほどの大きさの穴が空いてしまっていた。



「むう…昨日の昼までは、穴など無かった筈だったのだがな?」


「イルが破いたんじゃないかのぅ?」


「フィアロアこそ!!」



野宿の際に、荷物と共に地面へ置いてしまったのが悪かったか…?



「いや、これは我に非がある…

借り物なのに、もっと丁重に管理しなくてはならなかった」



リーンは申し訳無さそうに、地図を触る。

大きな街へ行った際には修理屋に直して貰わねば…とも。



「リーン様だけの責任では無いのじゃ!

紙を喰うような虫を近づけた皆にも責はある」


「フィアロア、虫嫌いだもんね〜」


「イル!貴様が悪い!ちゃんと夜見張りしてたのか⁈」


「フィアロアだって同じだろ⁈」



また漫才を始めた二人に、そろそろ鉄拳でも

下してやろうかと、リーンは胡乱気な目を向けるが…

オセの困ったような溜め息を耳にし、

リーンは再び地図に目を遣ることになる。



「ただ…虫喰いの場所が少し問題でして…」



オセの指差す箇所を見れば、道が複雑に絡み合う交差地点に、まさにポカンと穴が空き、

それは、これから出発する進行方向でもあった。



「なるほど…この先に道が分岐する場所があるのに…大事なところで道が分からない…

という訳か」


「でもまあ〜ここで悩んでても始まりませんし

陽が高くならないうちに、先ずは進みません?」



イルは気楽そうに話す。

確かに悩むのは、分岐点へ行ってからでも

いいだろう。


一行は軽く朝食を済ませ、歩き始めた。



「うわぁ…本当に迷路みたいだ〜!!」



陽が頭上高くに上がる頃、問題の分岐点へ

到着したのだが…

その景色にイルは驚きの声を上げる。



◇◇◇◇◇


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