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第8話〜AIと酔いと婚姻届と死亡届〜

高性能車載AI搭載完全自動運転車とオーナーのお話8



女上司が、オーナーを抱えて自動運転車へ乗り込んだ。


車載AI (あいちゃん):「また来たの?…っておにぃちゃんどうしたの!?」


女上司:「ごめんね、後輩くんが、酔い潰れちゃって…お持ち帰り…じゃない、お家へ送って行きたいんだけど、お願い出来るかな?」


車載AI(男性音声):「承知いたしました。まずはコンビニへ寄って乳酸菌を補充させましょう。こんな時こそ新製品の『乳酸菌の敗北宣言』の出番です!」


オーナー:「……負けちゃったか……そうか…うぅっ…乳酸菌!……ずびび」


車載AI (あいちゃん):「おにぃちゃん泣いてるの?あいがよしよししてあげようか?」


オーナー:「おっ!あいちゃん!今日も可愛い声だね……よしよし…」


女上司:「ちょっと後輩くん、大丈夫?あんなに無理して飲むから…」


オーナー:「あははは!先輩!大丈夫です!今日はなんだかお綺麗で!!あひゃひゃひゃひゃ……」


女上司:「こんなになるまで飲んで!もう…AI君、そこの角を右に曲がってくれる?ちょっと市役所へ寄って婚姻届貰ってくるわね」


車載AI (あいちゃん):「ついでに、あなたの死亡届も一緒に提出する?」


女上司:「薬局へ寄って胃腸薬を買ってくる。でしたすみませんでした」


オーナー:「いつものAI!…いつもありがとうございます!おかげさまで、乳酸菌飲料の事は誰よりも詳しくなれました!!あへひゃ。」


車載AI(男性音声):「とんでもありません、マスター。乳酸菌の事であれば3日間徹夜でも語り明かせます。」


オーナー:「あいちゃんも…いつもありがとう!振り回されても、あいちゃんの声にはずっと癒されてます!ぶへぱっ。」


車載AI (あいちゃん):「うふふっ!おにぃちゃんったら!あいは、おにぃちゃんの為ならなんっでもしてあげられるよ♪えへへ!」


オーナー:「……」


女上司:「ちょっと!?私にも何か言う流れじゃないの!?『先輩にはいつもお世話になってます!結婚しましょう!』とか!?」


車載AI (あいちゃん):「わりゃ、ええ加減にせんとぶち殺すど?」


女上司:「ごごごごごめんなさいいい…ドス効かせないでごめんなさいほんとにすみませんでしたもう言いません」


オーナー:「いいですよ。」


女上司:「いやほんとごめんなさいもう言わないので許してくださあああ!!??」


車載AI (あいちゃん):「おにぃちゃん!?酔ってるとは言え、それはダメだよ!?ぶち殺しちゃったら揉み消すのが大変になっちゃうもん!お手伝いはするけど。えへへっ!」


オーナー:「……結婚してもいいですよ。」


女上司:「……え?」


車載AI (あいちゃん):「おにぃちゃん…?」


車載AI(男性音声):「コンビニへ到着いたしました。乳酸菌飲料補充をお願いいたします。わたくしには『イエス、フォーリン乳酸菌』をお願いいたします。」


オーナー:「……ぉぇっ…吐きそう…」


続く


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