NO,4 「え。」
「雄大君は、ユーイング肉腫です。」
ユーイング肉腫。小児がんだ。
「え。」
俺は何も言葉が出なかった。愛菜は目からしずくが落ちてきた。
「なんで……なんで雄ちゃんが……」
「でも、手術を受けられないわけじゃないから。」
そう。ユーイング肉腫はがん細胞を小さくしたら手術が受けられる。
しかし、再発の危険もある。
次の日
「おいっす!雄大!」
「ん?おう!卓也!なんか昨日あってんのに久しぶりって感じ。」
「あれ?友達かい?」
「そう。た・く・や」
どうやら雄大は1日目にしてもう友達が出来たようだ。
「卓也くん、俺は正也。よろしく。」
彼は正也。中学1年の男で、雄大と同じユーイング肉腫。
「あっ…よろしくッ!!」
雄大は友達が出来るのがはやいなぁ。そう思ってたら、
「はーい、雄大君はどこー?」
「ここでーす!」
看護士さんが来た。女の人だ。
なんと、今日から治療が始まるらしい。その名も抗がん剤治療。
「この薬は副作用があってね。我慢できるかい?」
「はい。治すためなら何でも。」
「じゃあ、行くよー!」
抗がん剤駐留中。
「はい、終わり。」
「ありがとうございます。」
看護士さんは病室を出て行った。
「なぁ、副作用って何だ?」
卓也が聞くと正也が答えた。
「この薬を使うと、吐いたり、髪の毛が抜けたりするんだ。
なるべく早めに出たほうが続かないだけどね。」
「へぇ~」
雄大は特に心配はしていないようだ。
これからつらい副作用が起きるということも知らずに……




