NO,3 「雄大が……」
家の片付けも終わって、学校も始まった。
「おはよう。」
いつものようにさわがしっけのない教室。
たくさんの机に花が置いてあった。
「そうか……洋も拓も洋子も死んだのか……」
40人いたクラスが今は23人しかいない。
学校も450人中170人死んでいる。先生だって、
担任の先生が亡くなったから今は晴美先生だ。めちゃ優しい女の先生だ。
「あれ?雄大、顔赤くない?」
愛菜にいわれて、鏡を見ると、照れているような真っ赤な顔が目に入った。
「うっわ、マジやん。」
「雄ちゃん、風邪?」
愛菜は雄大のことを雄ちゃんと呼ぶ。
「いや、具合悪くわないけど。」
「あ、そう。」
誰も予感しなかった。雄大はある病魔に襲われていると言うことを……
3時間目。体育。
グラウンドでジョギング中、雄大は突然倒れた。
「どうした、雄大!?」
沢山の人が駆け寄ってくる。
その後ろから先生が駆け寄ってきた。
「大丈夫か、雄大!」
救急車のサイレンが響き渡る。
そして、俺たちは授業を再開した。
しかし、頭の中は雄大のことばかりで、勉強のことなんかこれっぽっちもなかった。
家に帰っても電話の前に座り込んで雄大からの連絡を待っていた。
「プルルルルルル」
俺はすぐに電話に出た。
「もしもし?」
「もしもし。杉原さんでしょうか?」
「はい、そうですが。」
「早く病院へ来てください!」
雄大の親せきから連絡が来た。
俺は車に乗っている間ずっと考え込んでいた。
(まさか……治らない病気とかになるのかなぁ…
いや、そういうこと考えたら本当になってしまう。)
いろいろ考えている末に病院に着いた。
そして、診察室に愛菜と卓也が呼び出された。
「雄大君の病名は………




