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残酷世界  作者: buutonton!!
4/26

NO,2 「弟」


「みくるぅ!」


みくるは潰されそうなところにいた。


「危ない!!!」


雄大はみくるを押し出し、自分も逃げることが出来た。


しかし、沢山の生徒が屋根に潰されてしまった。


「全部潰れちまったな……」


「うん……」


4人は呆然とそこに立ち尽くしていた。


「ここでぐずぐずして入られないな。壁も崩れそうだから、早くここを出よう。」


4人はグラウンドへ向った。


「なんか忘れているような気が…」


「何がだ?」


「あ!幸田が!」


「?」


「家に一人なの!早く行かないと…」



4人はみくるの家に向うことにした。


電車はストップしていて、いつ動くか分からない。


「多分走れば、1時間で着くと思う。」


「え?まさか……走るのでしょうか…?」


「命は惜しいからね!ほら、行くよ!」


愛菜とみくるは駆け出して行った。二人もついていく。


「ゴゴゴゴゴゴゴ……」


余震が来た。



「ビルが倒れるぞー!!」


若者が叫んだ。


「みくる、危ない!」


雄大は引き返した。しかし、間に合わなかった。


「うえっ……」


みくるは吐血して意識を失った。


「やばい…!レスキュー呼ばないと!」


雄大と卓也は走っていった。


その間、愛菜はみくるそ手を握っていた。


「お願いだから…………生きてて………死なないでよ……」

愛菜の頬には涙が伝っていた。




救急車のサイレンが響き渡る。


医師は脈拍、心肺、瞳孔等を調べている。


トリアージ・タグの色は…………黒だ。


つまり、死亡確認か、救命不可能。


「ごめんな、君たち。もうこの子はどうすることもできないんだ。」


三人は呆然としていた。涙も出てこないくらいショックだった。




みくるの死後、小川家に到着した三人。


母には事実を知らせ、弟には入院しているかもしれないと言った。




三人は後は帰ることが目的。


二人とも家に帰って、俺は一人になった。


家周辺。今日、通りかかったのに、すごく懐かしく思える。


家も無事で、後は父と母の生存のみを願った。


家のドアは壊れていたので簡単に入れた。


ガラスは割れてテレビは倒れている。


「ガチャ」


物音がした。


「母さん…?いるの?」


いなかった。


自分の部屋にも入ってみた。


「机、やっぱ倒れてる。」


机を立てて、ゴミ箱も立てて、ふぅ、一息ついた。


すると、誰か家に入ってきた。


「卓也!!!!」


「母さん…?」


「はぁ…よかった。生きててくれて。」


「父さんは?」


「怪我したけど大したことないわ。」


一族、皆無事みたいだ。

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