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NO,20 「もうやめて」
「あいつ、やっぱ死んだんだってよ。」
咲はそのメンバーにはいなかったが、それ以外の奴はやっぱり
うわさをしていた。
(お前ら分かってんのかよ。幼馴染が死んだっていう悲しさとか…)
「あんたも、良かったわねぇ。あんな野郎から逃れて。」
愛菜に向って一人の女子が言った。
「の…逃れたとか…そんなこと言わないでよ…」
「でも、本当は嫌いだったんでしょう。あんな奴のこと。」
と耳元でいやらしく言った。
「いやぁ、もう!うるさいわね!!ほっといて!」
と言って、教室から出て行った。俺はなんと言われたかは分からないが、
絶対にあの女子たちだと言うことは分かった。
「お…お前らぁ…」
「タッタッタ」
愛菜は屋上に来た。
(もう…何なのあの人達…)
雄大の記憶がよみがえる。すると、涙が溢れてきた。
ずっと屋上で泣いていると、後ろから誰かやってきた。




