NO,14 「卒業式」
翌日、ヤドカリの餌をやって家を出た。
雄大は入院しているから卒業式は参加できない。
「今日でこの景色を見るのも最後かぁ。」
「そうねぇ。」
そんな会話をしているうちに放送が流れた。
「卒業式が始まりますので、卒業生は体育館前に集合してください。」
「じゃ、行くか。」
俺たちは体育館へ向った。
「卒業証書、授与。」
「14番、杉原卓也」
「はい!」
「卒業、おめでとう。」
愛菜も、卒業証書をもらい、無事卒業式は終わった。
その帰り。
「なぁ、卒業式やろうぜ。」
「え?」
愛菜はまさにえ?な顔をしていた。
「雄大の卒業式。」
「あ、いいね。」
「そんなことをするつもりだったから……」
俺は雄大の卒業証書を取り出した。
「じゃ、行こうぜ。」
俺たちは病院へ向った。
愛菜は普通にお見舞いに来たようには言った。
「そういえば、雄ちゃん卒業証書もらってなくない?」
「え?まぁ」
といった瞬間だった。
「諸君、卒業おめでとう!」
卓也が入ってきた。 校長先生のちょび髭をつけて。
皆が笑っている中、俺は卒業証書を渡した。
「ありがとう。」
雄大がそういった。やさしく微笑んだあと、嬉し涙が出ていた。
「おめでとう!」
周りでも拍手があがった。
「じゃあね!」
二人とも帰っていった。
「良い友達だな。」
正也が言った。
「あぁ。俺もあんなになりてぇな。」
卓也と愛菜は世界一良い友達だな。と雄大は思った。
いや、幼馴染か。




