NO,11 「大ゲンカ」
教室に入った俺は寂しさを感じた。
雄大がいない寂しさ。
雄大がいないときはいつもほとんど無言である。
それに、感情がない。でも今日は違った…。
「ねぇ、知ってる?雄大って奴、がんなんだって。」
こう言っているのは、咲。
「うわ!気持ち悪っ!」
「あいつには近づかないほうが良いね。」
「うん、そうそう。」
俺はそれを聞いていると腹が立ってきた。
「ねぇ、お前もあんな奴から離れたほうがいいんじゃない?」
「何のことでしょう?」
「とぼけてんのあんた?いやーでも、いい気味だわ。あんないつもうるさくて、
うざいやつなんてガンでも風邪でもいっそ死んでしまえばいいんだって。
・・・・・
あんな心の汚い奴」
俺はその言葉を聴いた瞬間、怒りの糸が切れてしまった。
「ドカン!」
「!?」
俺は椅子を蹴り上げ、立ち上がった。
「今何つったテメェ!!心が汚い奴!?そんなこと言ってる奴のほうが
ドブ並みに汚ねぇぞ!」
「何キレてんのよ。短気な男ね。」
「ふざけてんのかこの野郎!!よし、俺は言いきるぞ!
病気の人はお前たちより心の良い人ばかりだ!
体きれいでも心きれいじゃねぇとただのちっぽけな人間じゃねぇかよ!
それに、この世に死んで良い人間なんかいない!」
「なにこいつ……変にカッコつけちゃって…。」
「うるせぇ!いい加減に反省しないと、」
と言い、俺は鉛筆を向けていた。
まだまだ教室は騒がしくなるかと思ったが、それを静止したのは愛菜だった。
「もうやめて!やめてよ!」
その声を聞いた俺は鉛筆を後ろに投げつけて、椅子に座った。
「何騒いでんの!」
先生が来た。俺はさらに落ち着いてしまった。
「ほら、どうせ先生が来たら落ち着くんだ。」
それを聞いた俺はもう周りが見えなくなった。
「うおらぁ!!」
俺は思いっきり、咲を殴り飛ばした。
「何よ!痛いわね!」
そして、咲は俺にビンタをした。
「逆ギレかよ!ふざけるな!!」
俺は先をさらに殴りつけ、服をつかんだ。
そして、さらに殴りつけようとしたら、
数人の男子の女子が俺をつかんできた。
「もうやめろって!」
「はなせ!」
すると、後ろから先生が来た。
「こら!!!もうやめなさい!!!」
俺と咲は連れてかれた。
「何があったの。」
「………本当はあたしが悪いんです。」
なんと、咲は自首してきたのだ!
これからいったいどうなるのか!




