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プロローグ
「遅刻しちゃう!」
「おそよー」
「起こしてくれればいいのに…」
時刻は8時5分。学校の玄関は15分で鍵が閉まる。
その場合は、職員室側のチャイムを鳴らさなきゃならない。
押した者は遅刻したという恥をかく。
俺はトースターから食パンを取りだした。
「あっつ!」
焼きたてのパンはかなり熱かった。でも冷ましてる暇は無い。
「あんた、昨日夜遊びでもしてたんじゃないの?」
母はそういいながら、食パンにバターを塗ってくれた。
「宿題やってたんだよー!いってきまーす。」
と言い、家を飛び出した。
「おーい、早くしろよー!」
「あー、ゴメンゴメン!」
玄関にいたのは雄大。俺の幼馴染だ。
しばらく歩くと今度は女子の人影が見えた。
「おはよ!」
「よっ!」
そこにいた二人は、みくると愛菜。
ちなみに、愛菜も幼馴染。みくるは結構仲が良い友達だ。
俺たちが通っている学校は富山小学校。皆6年生だ。
今日もいつもどおり楽しい一日が始まる。はずだった……
あ、ちなみに俺は卓也。よろしく。




