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真夜中の留守番電話の怪

作者: GONJI

母親は昭和3年生まれで96歳です

気が強くて、自意識も過剰気味なので、それが幸いしてか、頭もしっかりしています

そして何より漁師の娘で育ち、おやつはちりめんじゃこをバリバリ食べていたらしく、歯も骨も強靭なのです


私は長男ですがかなり遅く生まれた子供で、本当ならあと10歳以上上でもおかしくないのですけどね・・・


ただ、母親もそれなりに病気は経験してきており、知らない間にしりもちをついて、腰椎の骨折をしていたようで、それが原因で感染症を起こし、その後の何回かの手術をした結果、左足の先が動かなくなりいまは要介護2で有料老人ホームに入っています

我が家は3階建てで、母親の居住スペースは1階なのですが、キッチンと風呂が2階なので、階段の昇降が厳しいので老人ホームに入りました

それにちょくちょく40度近い発熱を起こすのです

普段は留守にする我が家なので、突然の発熱にも対応してもらえるためというのも老人ホームに入ってもらった事情です


さて、去年の12月30日の年末も押し迫った時に母親は39度越えの発熱を起こし、救急車で病院に運ばれました

その後1日で熱は37度台まで下がったのですが、炎症反応がとても高いので、検査もかねて入院となりました

いつものことなのですが抗生物質を投与するとすぐ熱は下がるのですが、この炎症反応がなかなか下がらないのです

感染症ですね

敗血症の一歩手前の菌血症によく羅漢するのです


まあ、年齢も年齢なので、一日も早い退院と日常生活に戻してあげたいし、本人もそれを望んでいます


検査の結果は・・・今回もよく分らない・・・ようするに感染症なのですよ

どこかから菌が入って発熱するという

今回もそれでした


一応、退院許可が出たのが1月14日だったので約2週間ぐらいの入院となりました

時期が年末年始にもろに被っていたので、病院側も人の手配とかたいへんだったようです


さて、退院してきて、老人ホームに戻ったら・・・もう普通の生活です

やはり食事は毎回完食しますしね

それが本人にとっても一番ええ環境なのです


ところが後日の話・・・


私の携帯電話に履歴が残っていますので、確認したらちょうど1月18日になったすぐの0時39分のことなのです

私はすっかり就寝していて気付かなかったのですが、母親から電話があったようで留守番電話にメッセージが入っていました


「はい、〇〇〇〇(母親の氏名)です・・・今起きましたので・・・お越しならばどうぞ入ってください・・・鍵は開いてますので・・・入ってかまいませんと言ってください・・・どうぞ・・・あぁあ~」


何じゃ?

私の携帯電話にかけてきて、留守番電話に残したこのメッセージとは・・・


まあ、夜中なので、まず寝ぼけていたんだろうとは推測できます

それと何か夢をみたのか


こんなん初めてです


どうしたんだろう?

何かが見えるのか、気配を感じるのか・・・

ゾゾーともしました

そして最後に「あぁあ~」と残念そうに諦めの言葉で終わりました


翌日も、その次の日も、昨日も異常はありませんでした

老人ホームからも何も連絡はありませんしね


こちらから母親に電話をすると、どうやら加齢のため携帯電話の呼び出し音が聴こえずらいようで気付かないことも多いのです

ということで直接母親とは会話はできておりませんが、不思議な体験でした


ただ、最後に諦めているので、そのやってきたらしい正体も、母親とコンタクトを取らずに去って行ったようですね




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