現常絶望=否深刻
もっと多くの方々が近づきやすい『フラットフォーム』でも活動を並行していきたいと思い、無理を承知の上で小説家になろうとの並行を決めました。 約束は必ず守るので見守ってもらえると嬉しいです。色々あったので長い休憩の末このような形で戻ることになりました。
今後ともよろしくお願いいたします。
「己を忘れ、見れなくなった者に許されし事は狭くなる世界で
その残り少ない視界が全部閉ざされてしまう時、
被っていた仮面は本物となり果て、その皮を
引き裂いた底には空っぽの遺体だけが残る。」
かつてある兄弟がいた。社会の不条理さで両親を無くし、
大人たちの事情で暮らす所ができたが、その浅はかな縁に
頼ろうとしたのが過ちだったのか、兄弟は最悪の実験の生贄として、
一緒に実験に徴用された人々の重さをすべて背負うことになった。
そんな言い訳だけの世の中はあまりにもつまらなく、欠如されているように見えた。
それで、そのような薄っぺらい彼らの言葉に
振り回されない力を探し求めた。 そんな基本を持たないとすれば,
ここは思うようにできない荒涼とした場所だ。
気持ち悪くて吐きそうな気分が止まらない、それから時々息ができない...。
今日だけでも目の前で1000人以上の人が死んでいった。狂的に喜びながら死んで行った
全員、1ヵ月近く顔を知って研究団地の中で過ごすように設計された最期だった。
弟にこんな地獄を経験させるわけにはいかない。 こんなことは私一人だけが知っていればいい。
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もうどれくらいの人たちが死んでいったか覚えていない10万を超えた時点で
とっくに数えるのをあきらめてしまった。彼らが言う実験成果は依然として
出ていないようだ。今日初めて何かの声を聞いた。余りにも一瞬で
時が止まったような緩やかな感覚の中とある存在との繋がりができたのを
感じた。勿論この事は誰にも言っていない。
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2015年 9月 20日 深夜4時 都市社会外 とある荒蕪地
「チッダメだったか。ま、でもこれで、
錠の方はアッシュが持っていると言う確信は得た。
屋敷へのマーキングはしといたから、あれは状況見て後回しとして、
やっぱ...今、得られるとしたらあれは無理だな。少し分が悪いが
今としては鍵の方がそれなりに可能性はあると見たか...。
ま、いいっか。クラウン、いるか。」
ボロボロになってしまった白の王は落ちる時に
ついたほこりを払って、口元を水で拭いて立ち直りながら次の策を
考えた。青年の見た目に見える彼が手をたたくと一瞬で
何も無かった荒蕪地は多くの〔怪異〕の軍勢が現れた。
「ふーんこんなものか...。」
「陛下、ご無事で何よっ…。」
「君にはこれが良くも無事に見えるんだな。あいつ、引き込んでいたから
少し軽んじたようだ。これで警告レベルなんてありえないし。
ああ~どうしようかなせっかくコピーじゃない俺の体で出たんだ。」
さすがに王がここまでやられていたとは思っていなかったクラウンは慌
怪我に耐えられずそっと倒れるふりをする白の王を見て狼狽えた。
「痛 、でもなー何だかとてもワクワク。
ふう...今なら二度とできない規模、正に最高の祭りができそうだ。
こっちは攻めて鍵を見つけ出す、向こうは鍵と、俺らが攻める全てを守る。
ああ~とてもシンプルなゲームの開演だ。」
その瞬間、〔白の王〕が発する狂気は言うまでもない本物。
カリスマまで感じられる純白に最も近い純粋な魔力が行う武力の祭り。
その鼓動が加速する存在が放つ殺気は災いの狼煙となって空を覆った。
2015年 9月 24日 暮の7時 灰色地代 大使館
「それで、何で私がここにいるんですか?」不満が入り混じった
視線で彼は、悟を睨みながら言った。そんな彼に対して
悟はのんきに話し続いていると、応接間 の扉が開き、
侯爵が入ってきた。
幼かったが、堂々としながらも貴族なりのカリスマを
漂わせていた侯爵の姿は、同じ都市社会の住民だとは
思え切れないほど綺麗な外見をした彼は、
座りながら口を開いた。
「あなたがここに来るのはとても珍しいですね。
2番目の質問を聞きに来たんですか。
それとも成果を報告しに?そもそも連れがある時点で、
本体のあなたがここにいるはずがないか...。」
意外におしゃべりだった侯爵を見て慌てるのも、
その後,続いた悟のあっけない演説 のせいで、
彼はほんの少しの間悟を真剣に呪うかどうか悩んだ。
「へー実際、どおうかな?ま、そんなことは
もう君にとってもどうでもいいことだろう?
でも残念、今日はその'成果'を出しに来たんだ。
ここにいる彼の力を借りてね~。」
「彼は……?人間じゃないんですよね?
としても〔怪異〕とも思いませんが...。
一体どう言うことですか?」
「悟、ちょっと顔貸せ。
いや、その必要もない。私も問おう。
何で!私が聞いていない内容が勝手に
お前のせいで進んでいるだよ!」
二人の反応を知ってたように悟は
何の問題もなさそうに顔をそらしながら、
思いやりという良心のかけらとは
少しも感じられない、互いの紹介を続けた。
「こちらはあまりにも有名なのですでに知っているだろうが、
侯爵家の継承者、今はわれわれ雇用主のトラジャン·ダビドだ。
そしてこっちはうーん… どう説明を… あ~ かつて羽のTermineで
〔怪異〕になるところでしたが、今は自らの意志で人間の部分を
ある程度、維持している過剰記憶症候群という
魔法持ちの〔エスダー・悠斗〕君で~す。」
過剰記憶症候群、接した全ての情報をデーターと言う
記憶として死ぬ時までそのデーターを忘れる事のない呪いのような才能である。
それは悠斗が〔怪異〕になってしまい得てしまったある意味の祝福である。
彼は悟の下で力を扱う方法くらいたやすく身につけたがその代わりに
悟が求めたのは自分の相談役になって欲しいことであった。
彼の存在はまるで図書館、その知識一つ一つに触れるためその量が増える旅
より繊細な創作を繰り返していたが、それは彼に成長のトリガーと成った。
いつの間にか魂の本質より小さくなってしまった記憶に触れるために極めた力は
彼がその気になると他人の記憶、つまり脳に干渉する事ができるようになった。
それができるようになってからはより〔人間〕と〔怪異〕の境界が
曖昧なった来たと悠斗は言った。
3人は,2時間近く続く会談について率直に
'良くも続くなー'と思った。 結果、悟は今日、成果を証明できなかった。
悟と悠斗が図書館・術式の過剰記憶症候群
〔拡張・干渉〕を通じて
侯爵家の実家に保護されている対象の姿を確認しようとした瞬間、
強い衝撃があった。
術式が展開されたが、常に極て繊細な環境をと言う条件を要求するそれは、
外部による天変地異のような魔力の衝突によって割れ乱れた。
灰色地帯全体を覆っている悟の結界に、大きな魔力という斧が
無慈悲に打ち下ろすような衝撃だった。
二人、特に悠斗の様子がその影響を強く受けたことのに悟は気付いたが、
それどころじゃなかった。まるで自己主張をするような、乱暴な存在感の
正体を悟を含め灰色地代にいる全魔術師たちは知っていた。
〔怪異の白き狂気〕、星人を奉る祭事官、
百悪〔白の王〕が近づいている最中、自分の領域だと示す獣のように特有の殺気混ざった、
格が低い物は触れられるだけで全身に確信のような戦慄が走り気絶する。
彼の進軍の目的に大まかに見当がついた悟は、
危なげな二人を残して外から干渉されないよう応接室に結界を降ろし強く縛った。
そこからいち早く事務室に戻った。事務室は表向きには
落ち着いているように見えたが,その静寂はまるで
嵐の前夜のようだった。
淝水とアリアを含む職員たちは意識を失い倒れている式が
横になっている休憩室に集まってシキを看病していた。
2015年9月12日 午前 5時 03分 灰色地代 悟の事務室
死ぬ寸前の姿をした式が出張から復帰した。
式のレベルを考えたとき、今回の出場は決して式にとって
難しい仕事ではなかった。 むしろ式に頼むのが申し訳ないほどの
彼にとっては軽い任務であるはずだった。
商業団地として有名な'新'7区域、かつで区域全体を封印決議して
その存在を未だ否定している元の7区域を大衆の認識から消すために立てられた
偽善の区域の一部都心で発生したと報告された 2階位程度の〔怪異〕の
真相を究明し、解決することだった。
輪は灰色地帯の存在を表面的に認めないため、
式が戒めに課して自らを試したことはなく、特に輪と羽は
悟に対する級あるいはそれ以上に式に対することに注意している。
これは彼らと式が織り成すとある種となる過去の
せいであることをお互いは知っていた。
悟のもとで本格的な力量の成長を成し遂げた志貴の水準は、
彼を見てきた同僚たちの総評価を借りれば「冠位」という称号で
式を盛り込めない」と表現した。 これは正確に輪の学会の内部で、悟を
評価した評価と一致していた。 人が果たし、理解できる〔人知〕の範囲を
当たり前のように飛び越えてしまう常識外の存在である
彼らにとって階級は邪魔な修飾語に過ぎなかった。
そんな式がぼろぼろになって戻ってから回復のため寝こんだまま
起きていない。それは明らかに普通ではない状況であった。
2015年9月 20日 午前 8時 00分 灰色地代
未だ回復していない式と、今の状況を見てアリアは悟に言い出した。
「〔白の王〕を殺してくる。これは俺の目的で俺の戦いだ。」
「いや、ハカセにとって、あえて今、こんなに動くメリットがない...
あったとしたら...いや、そもそも鍵を狙ってくるのなら...。とにかく、
まだ眼前に来たわけでもない。お前が余計に動いたってハカセがお前を
相手してくれないかも知れないぞ?一旦、様子を見てくるここで待ってて。」
[続く]
2021年11月からpixiv小説で活動始めたナメクジと申します。 以前から小説家になろうで活動することを考えていたのですが、アトリエ環境を見直しながら併行することになりました。
いよいよデビューから1年が近づいています。
そしてアルバンソサイエティ&ディプシー_ファストシーズンがいよいよエピログまで
公開され終わりました。
これからもよろしくお願いします。
完全に並行が可能に慣れるまでは時間が少しかかると思いますが、多くの方々に私が製作するコンテンツを楽しんでもらいたいと思っております。
1周年をへて色々変わるべきだと思い混んでいる最中そのままあやふやの状況では何も出来ないと悟り
長い休暇を使いました。
初めてのシリーズ作品が思うままに行かなかったことへの悩みも
現実からの悩みも大分分かってきたような気がします。
改めて今後もよろしくお願いします。