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同室の人が増えた

戦争が起きた。

平和に過ぎていた日々が消えた。

兵士は新たな武器を手にし争い続けた。

世界は混乱に満ち、この世の地獄と化した。

この時代を戦乱時代と呼ぶ。

英雄が現れた。

国はアメリカ、イギリス、中国、日本。

名前はワルゴール、エリゾン、文翠花ウェン ツイファ、坂本。

四人は協力し戦乱の時代を治めん。

次の時代、武華時代、通称ブレイド時代が幕を開けた。


ブレイド時代の中心は英雄の生まれた国だ。

アメリカ、イギリス、中国、日本が世界の中心になり四大国と呼ばれる。

武器、ブレイドを持つものが頂点を取る時代。

一見平和だが奴隷や闇商売等が裏で謳歌していた。

俺は坂本龍。

英雄、坂本の血筋の家の生まれ。

けれど俺は落ちこぼれだ。

そんな俺は日本が誇るブレイダー学園にいた。

で、いつものように自室…二人部屋のはずだが一人ぼっちなんだが…に戻ると着替え途中の女性がいた。

「……。」

「……キャーーーーー!!!」

「何で俺の部屋のはず!!?」

番号は203号室。

あってる!

いた!

ものを投げられいった!

あ、あれ俺の大切にしてた目覚まし時計…


「「学園長!!!」」

川崎学園長。

黒いぴっしりとしたスーツにロングのポニーテール。

見た目は極めて仕事のできる女だが…

「おー伝え忘れてたんだよ!龍!すなまなかったな!」

性格、言動に難あり。

「彼女はリリア・フライヤット。留学生だ。いやー空いていた部屋が龍の部屋だけでさーwとまぁよろしく頼むぞ!龍君!」

「はぁ!?」

「納得がいかないわ!」

というかフライヤット!?

アメリカの王族!?

確かリリアといえば第一王女!?

因みに四大国は王政となっている。

で、彼女の意見を物ともせず学園長は。

「ここでは私が王だ!」

と張りあった。


「〜〜〜!!じゃあリュウ?私と決闘しなさい!負けたら勝った方の奴隷になりなさい?いいわね!!」

そう言ってドカドカと学園長室を出ていった。

「…拒否権なし?」

「無しっぽいな。頑張れ!」

「あんたのせいだろ!」

「だがこんなところで負けられない。そう言うんだろう?」

「当然ですよ。四天王戦で優勝する。それが俺の目標ですから。こんなところで躓くわけにはいかないんです。」

「最初っから躓いてる人生じゃないのかー?」

「煩いです。もう、彼奴等とは関わりはないですから。」

「強いね。」

「…弱いですよ。俺は。」

「闘技場の使用を許可する。」

「はい。」


放課後。

闘技場を学園長から直接許可をもらった形となったので使えるのだが…

観客がなぜ居るんだ?

「私が広めた。因みに山を狙って龍に全財産かけてるぞ!」

「辞めてください。それだからお金がなくなるんですよ。」

「勝つんだろう?なら大儲けさ!」

本当に良くやっていけるよな…この人。


ブレイダーには基本二つ名がある。

それがブレイダーを示す名である。

俺もある。

無名とかではなく。

『最下位のワーストワン』。

落ちこぼれの俺に合う二つ名だ。

彼女、リリアの二つ名は『炎の女王フレイムクイーン』。

二つ名の通り炎を得意とする。

確かブレイドの名前はレーヴァテイン。

神話に登場する剣の名前。

((困ったもんだなぁ?久々に出させろ。))

出さないよ。

殺しちゃうだろ?

((だな!))

だめだ。


上の観客席から声が聞こえる。

「ワーストワンとフレイムクイーンが戦うってよww。」

「勿論フレイムクイーンしか勝たないわね!」

「あの雑魚が何で無謀な戦いを選んだんだよww。」

「底辺が女王と戦うなよ。汚れる。」

「リリア様が減るってもんだ!」

「塵になって消えろーwww。」

散々な言われよう…


「よーし審判は私、学園長の川崎がやるぞー!位置につけー。ブレイドをだせー。」

位置についた。

ブレイドを出す。

「来い、黒鉄。」

「来なさい、レーヴァテイン!」

彼女のブレイド。

赤く燃える剣。

…正直魔力の無駄遣いのような気がする…

((派手でいいじゃないか!))

集中。

目を閉じ、感じる。

「では、スタート!!」

「目を瞑るだなんて愚の極みよ!焼き尽くしなさい!『フレイムブレス』!」

炎の魔力。

それを来る場所がわかっていたからのように発動時から動き静かに避ける。

「なっ!」

「次は俺の番だな。『空刃』。」

空を飛ぶ刃で牽制しながら彼女から飛んでくる炎を避ける。

縫うような動きで近づき。

「『瞬刃』。」

一瞬で距離を詰めて首元に黒鉄を、突きつけついでにと彼女のブレイドを蹴り飛ばした。

「な…わ、私が…。」

「勝負あり!勝者、坂本龍!!」


ブーイングの嵐。

「何で!?なんで見ていないのに私の動きが分かったの?」

「…魔力を見れば分かることだから。」

俺は五感と魔力を検知して戦う。

魔力はブレイドを持つものなら誰もが持つ。

そのお陰で超人的な動きができるしブレイドを扱える。

戦いのときに魔力を使わない人間なんていない。

魔力は筋肉にそうように動く。

だから動きが分かるしどんな技を出そうとするのか魔力の質を見ればわかる。

疲れた。

((詰まらない勝利だ。))

煩いな。

黙ってろよ。


部屋に戻りベッドにダイブする。

そして…昔を思い出した。

俺を畜生としか見なかったアイツラ。

俺がここにこれたあのブレイド。

もう一人の俺の… 



ガチャ

「…寝てる。苦しそうな顔。…努力しかできなかった。才能がなかった。なのに…。なんであんたここに居るのよ。」


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