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馴れ初めからのサプライズ

 「えー、それでは皆さん‼︎

  何か、神奈月さんに質問のある方はいます

  か〜?」


 あの後、クラスメイト全員による撲殺事件が終わった後、何事もなかったのように転校生の質問コーナーに写っていた。

 皆んな容赦なさすぎる。特に柚月はいつも以上に殴ってくるし。しかも、やるだけやって、その後放置された時の辛さと言ったら…あれ、おかしいな目から汗が止まらないな…


 「はい、白ちゃん先生!」


 「はい、大助くん!」


 また、大助か。一旦何の質問をすることやら。


 「では、神奈月さんに質問です!

  さっき、ゆっちゃん、ゆうまると言う風に言って

  たと思うのですが、実際、柚月ちゃんとリア充ク

  ソ野郎とはどのような関係なんでしょうか⁉︎」


 こいつ、まだ俺のことリア充クソ野郎と言うか⁉︎


 「質問、ありがとうございます!

  えっとですね、ゆっちゃんとゆうまるは昔小さい

  頃に遊んでいたお友達ですね!」


 「ん、と言う事は、和也も知り合いと言う感じです

  か?」


 「はい、そうですよ…って、え和也くんも居るんで

  すか⁉︎」


 「あはは…

  亜木ちゃん、久しぶりだね

さっき、柚月ちゃんと一緒に運んだんだけどな

  ぁ」


 そう苦笑いで言う和也。哀れなり。


 「あっ、本当に和也くんいますね⁉︎

  お久しぶりです!

  えっ、そうだったのですか⁈

  すみません、あの時気が動転してしまって気づき

  ませんでした…」


 そう言って、大変申し訳無さそうにするあきまる。

いいんだよ、あきまるそんな畏まらなくて。イケメンザマァー笑笑…

 はっ、殺気⁉︎、これ以上馬鹿にすると報復が怖いからよしておこう。


 「まだ、聞きたい事がありまして、さっき、リア充

  クソ野郎に抱きついてたと思うのですが、一体ど

  うゆう事でしょうか⁉︎」


 大助、まだ聞くのか…まぁそれは俺も疑問に思っていたのだが…


 「えっと、ゆう…じゃなくて裕也くんとはその…

  えーと何といえばいいのでしょうか…?」

 

 「もしや、親密な関係だったのですか⁉︎」

 

 何だろう、これ、あきまるの返答次第だと、俺また三途の川を渡らないといけない気配が…なんか男子共が殺気だってるし…


 「そうですね…私は…親友だと思っています。

  後ゴニョゴニョ」


 おう、危ない危ない、男子共からの殺気が薄くなったぞ。

 ただ、あきまるが後半部分が小さくなって聞こえなかったのが、気にはなるのだが…何で顔を赤らめているんだろうか?


 「じゃあ、誰とも付き合ってはいないんですね‼︎」


 「そうですね、はい今はまだ誰ともお付き合いして

  いないですよ」


 「おい、聞いたか、野郎共‼︎」


 「「「「「よっしゃー!」」」」」

 

 男子共の喜びようが凄いな⁉︎

 まぁ、もしかしたと、思うのは男としてのサガなのかね?

 俺?俺はまだ疲労困憊中だから、騒ぐ元気もないぜ…


 「いやー、これでもし裕也と付き合っているとか言ってたら、どうなっていたことやら」


 「本当だよなぁ〜、クラスメイトが一人居なくなる所だったぜ。」


 「まぁ、でも裕也、さっき役得だったから、これくらいしてもバチはないよな!」


 「本当それな⁉︎」


 みな、言いたい放題である。てか、俺だからいいとか訳が分からないのだが⁉︎ 男子達怖いよ〜


 「はーい、質問質問‼︎」


 「神奈月さんのその髪って地毛ですか⁉︎」


 「好きな趣味とかありますか⁉︎」


 「前は、何処に住んでたんですか?」


 「今って、何処に引っ越したのですか?」


 「こらー、女子達⁉︎

  そんなに一度に質問しても、神奈月さんが困るで

  しょ⁉︎

  もう、ごめんね神奈月さん。

  わかる範囲の質問に答えてくれたらいいから。」



 男子共が騒いである中、今度は女子達がみな各々に質問していく。そして、その女子に対して注意する

先生。いや、女子もそうだけど、未だに騒いでる男子も注意しましょうよ先生…


 「はい、えーと、両親が日本人とアメリカ人なの

  で、この髪は地毛になります。

  趣味は、スポーツ全般、体を動かす事が好きです

  ね。

  前までは、両親の都合でアメリカにいました。

  今日から、裕也君の家に居候する事になりま

  す。」


 質問された事に対して笑顔で答えていく答えていく、あきまる…ん?


 「「「「「…………え?」」」」」


 え、今なんかよくわかんない単語が出てきたような…


 「えーと、あーくん?」


 「何、ゆっちゃん?」


 「私の聞き間違いだったら、ごめんなんだけど…

  今、ユーくんの家に居候するって言った…?」


 「そうだよー、今日からゆうまるの所に住むん

  だ〜!

  凄い、楽しみなんだよね!」


 「「「「「えーー⁉︎」」」」」


 えー、俺、何も知らないんですけど⁉︎


 「ちょっと、ユーちゃんどうゆう事⁉︎」


 「おい、裕也てめー⁉︎」


 「ゆう、それは酷い裏切りだよ…」


 「あー、香織ちゃんが怒ってた理由はこれか

  ぁ」  


 そう言って、一気に騒がしくなるクラスメイト達。

 って、


 「ちょっと待て、俺何も知らないんですけど⁉︎」


 てか、香織が怒ってた理由ってどうゆう事だ?


 「往生際が悪いぞ‼︎」


 「俺はこれから、美少女と暮らすんだって言う、優

  越感に浸ってたんだろ⁉︎」


 「俺ら、彼女なしを嘲笑いらがって‼︎」


 「裁判長、こいつに死刑判決を⁉︎」


 「皆んな、落ち着いてくれ、頼むから⁉︎

  俺、本当に知らないから、確認させてくれー!」


 だー、こっちも混乱してるのに、そんなに一変に喋んないでくれ⁉︎状況整理をさせてくれ⁉︎


 「え、ゆうまる、知らなかったの…?

  お義父さん達から伝えておくって言われたんだけ

  ど…」


 「今、知ったわそんな事⁉︎

  あの、クソ野郎共〜‼︎

  俺を弄る為に黙っていやがったな⁉︎」


 「…」


 「うん?どうした、あじゃなくて、神奈月?」


 俯いた状態で、いきなり黙ったあきまる。

 何か気に触ることでもあったか?


 「…ねぇー、ゆうまる…

  私、ゆうまるの家に居候するって迷惑だったか

  な?」


 顔を上げながら、そう言ってきたあいつの顔は涙目になっていて、凄い罪悪感がこみ上げてきた。


 「いや、迷惑とかじゃないから‼︎

  全然、うちにウェルカムだぞ!」


 「…ほんとう?」


 「当たり前だろ!

  久々の友人で、しかも超美人と一緒に暮らすとか

  最高じゃないか⁉︎」


 「え、美人、え?

  あ、ありがとう!

  じゃあ、これからよろしくね!」


 俺が言ったセリフが恥ずかしかったのか猛烈に顔を赤くしながらも、お礼を言ってくるあきまる。よせやい、俺も照れくさいだろ

 …てか、何かを忘れているような…殺気⁉︎


 「「「「「…」」」」」


 「はっ‼︎」


 やばい、全員いる前でなんて事を口走ってしまったんだ俺は⁉︎

 さっきから、なんか静かだなと思ってたら皆んな、無言で俺たちの事を見てたからなのか⁈

 やばいやばいやばい、冷や汗が止まらないんですけど‼︎


 「えーと、皆様どうして、お黙りになっているので

  しょうか…?

  何か、喋っていただけないでしょうか…?」


 「「「「「黙れ‼︎このリア充クソ野郎‼︎」」」」」


 「ひっ!」


 さっきよりも皆さんキレてますやん‼︎俺が悪い訳じゃないのに、どうしてここまで責められないといけないんだ!


 「ねぇ〜ユーちゃん〜?」


 「なんだ、ひっ!」


 柚月に声を掛けられたので、そちらに振り向いたら、ハイライトの消えた笑顔でこちらに向かってくる柚月の姿が…マジで怖い⁉︎めっちゃキレてるじゃん!

えっ、これ俺がいけないのか⁉︎


 「えーと、柚月さん?

  落ち着きましょう?

  これって、俺が悪い訳じゃないと思うんだ‼︎」


 「…問答無用‼︎」


 「いーやー‼︎へぶっ⁉︎」


 あの後、柚月に殴られたのを皮切りに、クラス全員にボコボコにされたのであった。






 



 心の中で思ったね、それでも俺は悪くない‼︎と

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