学校での日常その2、そしてこの出会いが俺らの運命の分岐点
ここから、本編みたいな感じになります。
良かったら見て下さい。
あの、時狭間四天王事件の後、チャイムが鳴ったので、担任がやってきた。
「はーい、皆んなおはよう〜」
この担任は、白河先生と言い、まだ、教師歴3年と若い女性の先生なのだが、先生の科目は英語で、その教えは凄くうまく、また、俺らと年齢が近く、親しみやすい人であるので、俺たちは白ちゃん先生と呼んでいる。
「多分、知っている人も居ると思うのですが、
今日から新たに仲間になる転校生が来ます。
皆さん、良くして上げて下さいね?」
「「「「「はーい」」」」」
「しかもですね?
その方は、この教室のメンバーになります‼︎」
「「「「「おっしゃー‼︎」」」」」
男子の気合い半端ないな⁉︎
まぁ、俺もだけど
「はいはいはい‼︎
白ちゃん先生質問‼︎」
そう、質問してるのは大助。流石、チャラい系イケメンの大助。こうゆう時は真っ先に質問するな。
授業の時は、存在を消すかのように静かにしてるのに…
「はい、大助君!」
「その子ってめっちゃ可愛いんですか⁉︎」
「そうですね〜?
本人にプレッシャーを与えるようで申し訳ないの
ですが、先生はまるで天使のような可愛らしい方
だと思いましたよ!」
「「「「「イエーイ‼︎」」」」」
その言葉を聞いて、男子のテンションは最高峰に‼︎
これ、他のクラスに迷惑かけてない?
そして、女子はそんな男子にドン引きしてるー‼︎皆んな、ちょー引いてますやん⁉︎
しかも、なんでか知らんけど、柚月が凄い表情でこっちを見てる⁉︎
何あの目、あんなハイライト消えた目、見たの久々なんだけど…
「はーい、男子静かにしましょうね〜‼︎
女子がドン引きしてますよー!」
「「「「「すみませんでしたー‼︎」」」」」
「よろしい‼︎
それでは、ちょっと遅くなりましたが転校生を
紹介しようと思います‼︎
それでは、どうぞ‼︎」
そう言って、俺たち皆んな、そのドアから入ってくる人物を固唾を飲んで見守っていた。
そして、ドアが開いて、入ってきた人物を見た瞬間、皆んな唖然としてしまった。
何故なら、その人物があまりにも美しかったからだ。その容姿は、髪がブロンドのロングなのだが、透き通った綺麗な色をしており、瞳の色は鮮やかなサファイア色をしていて、唇はぷりっと淡いピンク色など、まるで天使のような造形だったのだ。
また、スタイルは制服越しだが、まるでそれが黄金比だと言わんばかりのスタイルをしており、モデルも顔負けのような感じである。
また、アクセサリーとして、髪に花のリボンをつけており、それが、その容姿に一層の可愛らしさを演出していた。
また、首元にあるネックレスは…うん?なんだ?
俺はあのネックレスに見覚えがある気がする…
この時、ネックレスを見た瞬間に違和感を覚えて、それのせいなのか知らないが、頭痛がしたため、一旦その子から目を外して、机を見る形であれを何処で見たのかを考えることにした。
その間にも、彼女からの自己紹介が始まっていた。
「皆さん、はじめまして。
私の名前は神奈月亜木と申します。
色々とご迷惑をお掛けするかもしれませんが、
これから、宜しくお願い致します。」
そう言って、丁寧な挨拶をする転校生。
これに対して、クラスメイトはというと大歓声を上げていた。
「やべー、めっちゃ美人じゃん!」
「あの、髪綺麗〜
凄く、羨ましい〜」
「声も綺麗だね!」
「ヤベー、このクラスでよかったわ」
などなど、様々な声が上がって居たが、俺は引き続き先ほどの事を考えていた…
「はーい、皆さん静かにー!
神奈月さん、丁寧なご挨拶有難うねー
それでは、折角ですし、簡単な質疑応答をしよう
と思います。
それでは、質問がある方は居ますかー?」
「はい、先生…」
その先生の声が聞こえた時に、震える声で柚月が声を出していた…ん?声が震えている…?この時、違和感に気付いた俺はばっと、柚月の方を見るとそこには涙目になっている柚月の姿が…
えっ、なんで涙目になってるの?
「はい、柚月ちゃん…って、
なんで涙目になってるのー⁈
どうしたの⁉︎大丈夫?」
その先生の返事に皆んな気付いたのか、クラスの連中が柚月を見るが、柚月はそれを気にしないような形で転校生の方を見つめていて
「もしかして、あーくん…?」
と言ったのだった…あーくん…?
「えっ、…もしかして、ゆっちゃん…?」
転校生が動揺するかのような声色でそう言ってきた。…ゆっちゃん?
俺が、2人の呼び方に疑問を持っていると…
「えー、久しぶり‼︎
こっちに戻ってきたんだ!」
「本当に久しぶりだね、ゆっちゃん‼︎
まさか、ゆっちゃんが居るなんて思わなかった
よ」
「それは、こっちのセリフだよ!
凄い綺麗になったね〜!」
「そんな、綺麗だなんて、照れるよ〜?
そういえば、他の人たちもいるの?」
「うん、いるよー!」
2人とも涙目になりながら、会話をしていた…
マジでどゆこと?と思いながら成り行きを見ていたら、柚月がこちらをチラッと見てきて、それに釣られるような形で転校生もこちらを見てきた。
なんだ?と思っていたら、俺の方を見て両目を見開いて、自分の口元を両手で押さえた形で固まってしまった。
俺含めて、クラス全員が困惑しており、先程まで話していた柚月が「ゆっちゃん?」と言いながら、その様子を眺めていた。
そしたら、転校生がいきなり泣き始めながら、こちらに思いっきり走ってきた…って走ってきた⁉︎
「ゆうまるー、会いたかったよー‼︎」
そう言って、転校生は泣きながら、俺に抱きついてきた…、えっ抱きついてきたのもそうだけど、ゆうまるって…まさか
「まさか、あきまるか…?」
「そうだよ、あきまるだよ!
うぅ、ゆうまるー…」
そう言って、未だに抱きついているあきまる。
えーと、この状況も訳わかんないだけど、さっきから、異様に静かな雰囲気が気になる…
「おい、ゆうや、どうゆう事か説明してくれるよな
ぁ〜」
そう、大助がまるで般若のような笑みで告げてきて、クラス全員が邪悪な笑みを浮かべてこちらを見てくるのだった。
寧ろ、俺が聞きたいわ!