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プロローグ

はじめして、今まで読ま専だったのですが、

今回初めて投稿しようと思い、書いてみた小説です。


色々、読み辛かったりするとは思いますが、温かい目で見て頂けたら幸いです。


これから宜しくお願い致します。

「えっぐ、えっぐ…」


あー、これは昔の夢だ…


 確か、昔住んでたアパートの近くの公園で

学校帰りの放課後に遊んでた時の事だ。

  

 その時、俺が小学校1年の時によく一緒に遊んでた

やつの1人が突然遠い所に引っ越す事になって、

「もう、お別れしなきゃいけないの…」って

言ってあいつは泣き出したんだっけな…



「おい、そんなに泣くなって!?

 これが最後の別れになるわけじゃないし…

 きっとすぐに会えるよ!」


…この時の俺は想像もしていなかった。


 まさか、あいつらとこんなにも離れ離れに

なるなんて考えもしてなかったのだから…


 「えっぐ…本当?」


 「あー、本当だとも!

  僕が今まで××に対して嘘ついた事があるか?」


 「…ううん、なかったよ…」

  

 「だろう?

  だから、大丈夫だって!

  また、すぐに会えるから!」


  「…うん、また必ず会おうね!」


 もう、名前も思い出す事も出来ないけど、あの時のあいつは今にして思えば、泣き虫で、よく俺の後ろについてくるやつだったなぁ〜


 まぁ、俺も頼られてる感じがして、嬉しかったなのだが


その後泣き止んで少し落ち着きを取り戻したあいつは


 「…それでね、今度会った時にお互いだとすぐに

  分かるような目印があった方がいいかなって

  思うんだけど、どうかな?」


 「おー、いいじゃんそれ!

  なんか、秘密の約束事って感じで面白いな!

  だったたら、すぐに目印になるやつを

  探さないとなぁ、

  目印になるやつは何がいいかなぁ〜

  あっ、けど、そうなると他の奴らの分も

  用意しないといけないから、中々引っ越し日

  までに揃えるのは大変か?」


 この時、既にあいつの引っ越し日は1週間もない

状態で、俺たちが会えるのは残り僅かだったのと、

よく遊んでる奴らがその時に限って、全員別日に

それぞれ用事があるとの事で、全員で集まる事が

出来なかったのと、この時は俺とあいつの2人だけ

だったからとらいうこともあってどうすればいいか

考えていたんだが…


  「ううん、他の子たちには内緒にしてて

   欲しいの」


  「えっ、どうしてだ?」


  「…うんっとね、他の人たちには僕の方から

   直接目印になる物を渡したいなぁと思って」


  「成る程、サプライズにするのか!

   もうその目印になるやつは××が

   持っているのか。

   なら、問題ないな!

   …ちなみになんだけどみんなに渡す物って

   今教えてもらえる事って出来るか?

   なんか、すげ〜気になっちゃって」


  「うん、問題ないよ!!

   えっとね、皆んなにはそれぞれ色違いの

   リストバンドを送ろうと思っているんだ〜

   でね、このリストバンドに僕たちの

   マークを入れようと思ってるんだよ!!」


 この時のあいつはよほどの自信作だったのか、

今まで泣いてて少し気分が落ち込んでいたのが

嘘のように興奮気味で喋ってたなぁ

 しかも、普段はここまで興奮気味に喋ることが

なかったから、珍しいなぁ〜とか思ってたっけ


 で、このマークっていうのが当時、よく遊んでる

奴らで「折角だし、何か自分たちのシンボルみたいなのを作ろう!」って感じになって、作ったのが十字架の中心に星形のマークが描かれているような

デザインだった


なんで、こんなマークにしたのかは忘れてしまったが


  「おー、それめっちゃいいじゃん!

   皆んなも絶対喜ぶって!

   それって、今ここに持ってきてるのか?」


  「あっ、えっとね、皆んなのは今日は

   持ってきてないの…」


  「まぁ、そりゃそうかぁ〜

   あいつら今日は来れないって

   言ってたもんなぁー

   ん、じゃあは俺の分も今ここにないのか?」


 そうゆう風に尋ねてみると、あいつは少し罰が悪そうな顔になって


  「えっとね、実は君の分は

   元からないの…」


  「はっ、なんで!?

   どゆこと!??

   まさか、俺だけハブにして皆んなで

   こそこそ陰で俺のことを嘲笑うつも

   なのか…」


と、割と本気で落ち込んでいたのだから、


  「えっとごめんね、違うんだよ⁉︎

   これには、訳があって…」


  「…その訳っていうのはなんだんだ?

   それ次第では、俺は本気で凹んで、

   残りの生活は家に引篭ぞ」


  「えっ、そこまでのことなの?!」


  「当たり前だろ!!

   一番仲がいい、最高の親友だと思ってた

   やつに実は俺だけハブされてた知ったら、

   俺の豆腐メンタルだと

   すぐにそうなっちまうわ!」


 まぁ、豆腐メンタルかどうかは今となっては

些か疑問に思ってしまうが、

    

  「……」

  

  「…うん?

   いきなりどうしたんだ?

   そんなに顔赤くしながら固まって

   まさか、熱でも出したのか⁉︎」


 そう思って、あいつの近くに寄ろうとするが


  「えっ、いや、これはその違くて…

   とにかく熱とかじゃないから‼︎

   ちょっと、こっち近寄るの禁止‼︎」


  「いや、マジでなんでだ⁉︎

   俺は心配してるのに…」

 

  「えっと、ごめんね?

   本当に熱とかじゃないから心配しないで?

   本当に大丈夫だからね?」


  「いや、体調崩してないなら、別にいいんだ

   俺の早とちりで済む話だから

   てか、話逸れたけど、結局俺だけない理由は

   なんでなんだ?」


  「えっとね、僕も君の事を1番の親友だと

   思ってるよ

   だからね、君にだけは別の物を送りたい

   なって思うの!」


 今にして思えば、それって他のやつにバレた時にどう言い訳すればいいんだって、感じだけどその時は

あいつも俺と同じ風に思ってくれてたんだって気持ちの方が強くて、すごく舞い上がってたのを、思い出した。


  「それでね、君にはこれを渡したいと

   思うんだけど、どうかな?」


 そう言いながら、両手を胸につけて握りしめているあいつをただ、俺は無言で見つめていた。

 何故なら、その時のあいつの顔が凄く印象的で…



 そうだ、俺はあの時、確かに渡されたのだ。

2人にしかわからない、目印の物を

ただ、それがどんな物だったのかを思い出せない。


 もう少し、この続きを見させてくれ!

俺は一旦何を渡されたのだ!


 ただ、現実はあまりに無情で…


 あいつがその両手の物をこちらに向けようとした時



 「おにーちゃーーーーん‼︎」




 「ごふっ!!」



俺は妹のお腹ドライブによって、目を覚まされしまったのだった…




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