『獣人族に対する人権侵害』
たとい異世界であっても人種差別は許されません。
そういった名目で、秋葉原や日本橋では連日、猫人族などがメイド喫茶、コスプレ喫茶などに対する抗議活動を繰り広げていた。
人間の女性が猫耳カチューシャや尻尾をつける姿が、猫人族に対する侮辱表現であり、さらには猫人族の雇用を奪っているというのだ。
猫人族が中心となっているが、犬人族や狼人族、狐人族、豚人族など様々な種族が参加していた。
大規模なコスプレイベントになると、コスプレイヤーに対する傷害事件まで起きて警察沙汰になる事もある。
異種族の姿を人間(人族)が真似る事は『ヒューマンウォッシュ』と呼ばれている。
猫耳をつけたり、エルフ耳をつけたり、そういうコスプレ全般は人権問題として槍玉に挙がる。
漫画やアニメなどで、人間がそういうコスプレをしている場面を描くだけでも批判の対象となるのだ。