破壊の手と鈍重の目
ドラゴンの様な怪物に飲み込まれた琥珀さんを目の当たりにした法廷内の人達は衝撃のあまり黙り込み、法廷内は静まり返ってしまった。
そんな静かさの中、何か車輪の様な音が法廷に近づいて来るのが聞こえ、法廷の出入り口で止まると。
「何やってんのよ、揃いもそろって、だらしないわね、白くんに笑われるわよ!」
衝撃な出来事に絶望する法廷内の人達に激を飛ばすように、大きな声で叫ぶ聞き覚えのある声が飛んできた。
「き、京子さん!?」
黒戸 白が叫ぶと、法廷にいる他の人達も皆んなが火野 京子と呼ばれるその女性に注目した。
そこには車椅子に乗り、身体中を包帯で覆われた、情熱的な真っ赤な赤髪に、綺麗な鋭い目、ビシッと決めた紺色のスーツにスリッドの入ったスカート、豊満な胸が特徴的な姉御肌な女性が車椅子を手で漕ぎながら現れた。
元は警視庁特殊能力対策課の刑事だったが、今は黒戸財閥会長に就任し、先の戦いにおいて全身がボロボロで動ける様な状態ではなかったはず。
「お久しぶり白くん、あの後多忙でなかなか会えなくて寂しかったよ……」
京子は白を確認すると、嬉しそうな笑顔で白に甘えた。
「な、なんでこんな時に来たんです……ココは危険な状態ですから京子さんも早くこの場から……」
白は一人でも犠牲者をこれ以上出さないために京子に避難するよう呼びかける。
しかしそんな声は聞こえないかの様にこちらに向かい、中谷 銀行の方に対して叫ぶ。
「銀ちゃん!……何やってんのよ、そんな怪物さっさと倒しましょう、琥珀さんだってまだ飲み込まれただけなんでしょ? だったらグダグダしてないで、行動あるのみよ」
京子はドラゴンと対峙して緊張と恐怖と絶望で動けない中谷 銀子に後ろから激を飛ばす。
「きょ、京子? なんであんたが……どうにかしたいのはわかっているのよ! でも……でも攻撃が効かないんじゃどうしょうもないじゃない……」
銀子は適当に無責任な事を言う京子に反論する。
すると京子は白の方に車椅子を進めながら。
「白くん、お願いがあるの……私の包帯を解いて、私をあなたの武器のように使用して」
京子は白に近づくと、倒れる白の手を取り懇願する。
「ぶ、武器にって……そ、そんなボロボロの、危険すぎるよ京子さん! 」
「ううん、白くん……あなたなら出来る、私が信じる愛するあなたなら私は自分の身体を預けられる、だから私を使ってあの怪物を倒して、そして早く琥珀さんを助けてあげましょう……」
京子は真剣な眼差しで、白の手を両手で握りしめると、自ら特殊な包帯で封印された『破壊の手』を解き放つ様に促す
「京子さん……分かったよ、僕を信じてくれてる京子さんの思いは絶対に裏切らない……けど、大切な人……京子さんを武器の様には扱う事は僕には出来ない、だからせめてこの様な形になっちゃうけど許してね」
白は封印を解きながら京子を抱き寄せると、京子の頭を左腕で担ぎ、もう右手は京子の両足の膝を担いだ……そうそれはまさにお姫様抱っこの様に。
「ひゃ!? し、白くん……」
京子は赤面した顔を両手でおおい、恥ずかしながらも、嬉しさのあまり笑みをこぼしていた。
「しっかりつかまっていてね京子さん、どんな事があっても京子さんは守りぬいてみせるから」
そう言うと、白は傷つきボロボロの体を奮い立たせドラゴンに向かって火野を抱えたまま突進し、懐へと潜り込むと、京子はドラゴンの足に触れ、触れた瞬間、ドラゴンの足は一瞬で粉々になり血を吹き出しながら破壊された。
そう火野 京子には生まれた時から授かったある能力がある、それが『破壊の手』、全ての物質を破壊してしまう能力で、この能力のせいで生まれた時から不幸に見舞われ、悪魔の子と称された時期もあった、しかし黒戸 白の出会いが彼女を変え、彼により彼女が抱えていた悩み、悲しみは救われ、火野 京子は彼に恋に落ちた。
黒戸 白は唯一、『破壊の手』に耐え、破壊出来ない存在であり、黒戸ぐらいに強くない限りは火野 京子の『破壊の手』に耐える事は不可能だろう、そして『破壊の手』によりドラゴンの足が破壊されたと言う事は、ドラゴンは黒戸 白よりも少なからず弱い事が証明されたのである。
「ぐおぉぉぉぉぉぉ!!」
足を破壊されたドラゴンは壮絶な悲鳴の雄叫びを上げ、白を目掛けて右手の鋭い爪を振り下ろしてきた。
「なんてスピードだ! ヤバイ、今の状態じゃ避けきれない……」
白は瞬時にドラゴンの攻撃を避けきれないと悟り、京子だけでも庇おうと、その一撃を食らう覚悟をした時だった。
「白様! お避け下さい」
中谷 銀子はドラゴンに対して右目の『鈍重の目』を使いスピードダウンを行い、白のサーポートに回る。
それによりドラゴンの攻撃が急に減速、白はその一瞬を見逃さず避け、ドラゴンの膝に京子が手を触れ破壊し腕が千切れ、ドラゴンは手と足を破壊された事で自らの体を支える事も出来ず、その場から身動きが出来なくなってしまった。
動けないのを確認した白は、千切れた手に近づき。
「京子さん、悪いんだけどこのドラゴンの手の爪の付け根を破壊してくれないか……」
「えっ? あ、うん、いいよ」
白に言われ京子はドラゴンの手の爪の付け根に手を触れると、手から爪が剥がれ落ちた。
「ありがとう京子さん、後は僕がやるから京子さんは少しこ休んでて」
そう京子に告げるとドラゴンからだいぶ離れた法廷の奥の傍聴者席の場所に京子を座らせ、白は再び手足を一本ずつ失い、雄叫びのような悲鳴を上げ、辺りが真っ赤な血で染めるドラゴンの元へと近づいた。
先ほど千切った爪を手に取ると。
「黙れ……」
そう冷たい目でドラゴンを見つめる白は、ドラゴンの爪を使い一瞬でドラゴンの首を切り落とす。
白はそのままかなり重量のあるドラゴンを軽々と仰向けにすると、お腹の辺りを掻っ捌き、内臓を取り出すと胃袋を見つけ中にいる琥珀にドラゴンの爪が当たらないように慎重に胃袋を切り取る。
「グハァ……」
胃袋を、開けると中から胃液まみれの黒戸 琥珀が姿を現し、白は琥珀を抱き抱えて床に寝かせる。
「お姉ちゃん!……琥珀お姉ちゃん……」
白が心配そうに軽く琥珀のほっぺを叩き声をかける、しかし琥珀はビクとも動かず目を覚まさない。
「お姉ちゃん!……琥珀お姉ちゃん……目を覚ましてよ……」
白は必死に琥珀の身体を揺らすが目を覚まさない、白は琥珀の胸に耳を当て、心臓の音を聴くと、ドキドキと物凄い心拍で心臓が動いている事が確認できる。
そんな光景を後ろで見ていた中谷 銀子は、黒戸 白に声をかけようとした時だった、白が琥珀の心臓の音を聴いてる時何気なく琥珀の顔を見ると、琥珀の口元が少し緩みニヤけていたのを見逃さず。
「……」
銀子は無言で琥珀を睨み。
「心臓は動いているけど、息をしてない……お姉ちゃんには悪いけど、人工呼吸を試してみるしかないかも」
白がそう呟くと、琥珀の心臓の鼓動はさらに激しくなり、口元はさらに緩み、頬は赤く染め、手をギュと握りしめていた。
「……」
銀子は無言で屑を見るかのような目で琥珀を睨む。
「お姉ちゃん、ごめん……」
そう呟くと、顎に手をやり、鼻を優しく摘むと、白は琥珀の唇に、口を近づける、その時である。
「お待ちください白様、その方法をやる前にもっといい方法を私は知っております」
白が人工呼吸をしようと唇を近づけた時、後ろから銀子が待ったをかけた。
「えっ!? そうなんですか、だったら中谷裁判長にお任せした方がいいですね」
話を聞いた白は、琥珀から顔を離すとその場を離れ、銀子に「よろしくお願いします」と頭を下げた。
「チッ……」
すると意識をなくし、倒れているはずの琥珀の方から舌打ち音が聞こえた。
「でわ皆様こちらのドラゴンの死体の所に集まって、少し手伝ってください」
銀子は法廷内にいるみんなをドラゴンの死体の側に集め。
「集まって頂きありがとうございます、琥珀さんの意識を取り戻すためには皆様のご協力が不可欠です、まず皆さまの足元にあるドラゴンの血を手で掬って下さい」
銀子はお手本に、自分の手をお椀のような形にすると、足元に流れ広がったドラゴンの血を手で掬い上げ皆に見せる。
それを見た皆んな、白や京子以外の、青木 稲穂や傍聴者の皆んなが手をお椀のようにしてドラゴンの血を掬い上げた。
「素晴らしい! 皆さんとても上手ですね、でわこの掬い上げたドラゴンの血をそこで意識をなくし倒れている琥珀に……バーン!っとぶっかけて下さい」
銀子は掬い上げたドラゴンの血を高々と持ち上げると、琥珀目掛けて思いっきり顔面にぶっかけた。
それを見た皆んなも、同様に琥珀にドラゴンの血を浴びせ、次々かけられるドラゴンの血の液体に息が出来ない琥珀は堪らず噎せながら起き上がり。
「ゴホッ、ゴホッ……コラァ! 銀子、テメー……殺す気か」
琥珀は起き上がるなり、中谷 銀子に詰め寄り、怒りの形相で睨みつける。
「あん! よかったじゃねーか琥珀、意識取り戻ってよ……白様がその汚い口に人工呼吸しないですんで安心だ」
銀子も負けずと睨み返し、琥珀を罵倒する。
するとドラゴンの血で真っ赤に染まる琥珀の後ろから、白が優しく手を回し、琥珀を包み込むようにギュッと抱きしめ。
「良かった……本当に良かった……琥珀さんが無事で……」
白は少し目に涙を浮かべ喜んだ。
「白ちゃん……ありがとうね、助けてくれて……」
琥珀は心臓をドキドキさせながら白に感謝の言葉を述べ、そして近くの銀子に詰め寄り、ドラゴンの血だらけの体で銀子に抱きつき、耳元で小さな声で囁く。
「覚えてろよこの野郎! あんた私が意識あるの知っててドラゴンの血を私に掛けて邪魔したろ? 許さねーからな……もうすぐ、もうすぐで白ちゃんと……」
琥珀は物凄い顔で銀子を睨み恨み節を連呼する。
「おいおい、私の聞き間違いか? 感謝されども、恨まれる覚えはねーぞコラァ! 寧ろ認めるんだな、白様を騙そうと、意識無くしたフリした事、寧ろ私の方が貴様を許さねからな琥珀」
また琥珀と銀子は一触即発の状況になるが、そんな銀子の元にも、白は正面から抱きつき。
「銀子さんもありがとうごさいます……琥珀さん……お姉ちゃんを助けて頂き」
白は銀子に正面から抱きつき、感謝の言葉を述べる。
「はぁ!?……はぁぁぁ……いえいえそんな、感無量です!」
銀子は白の抱きつきに怒りを忘れ、頭が真っ白になり、あまりの突然の出来事に硬直しながらも、銀子もまた白を抱き返し、ギュッとその温もりを感じていた。
「コラァ離れろや! このババア」
琥珀は目の前で抱きつく二人を見て、銀子と白を離そうとするが、銀子の方が白を力強く抱きしめていた為離れない。
「じゃ、邪魔をするな琥珀、今私は幸せなのだ、罵声を浴びせたいなら浴びせろ、私は今この一瞬を少しでも長く堪能してやる!」
銀子は意地でも離さず琥珀の妨害に屈しなかった。
「白ちゃんは私のものだーー!」
ドラゴンの血だらけの琥珀は法廷中に響く声で叫んだ。
「良いんですか京子さん、ほっといて?……止めに入った方が……」
青木 稲穂は法廷の傍聴席の方で遠く銀子と琥珀が言い争ってるのを見て、隣に座る火野 京子に尋ねる。
「良いんじゃないの、いつもの事だし……あー見えて二人は大の仲良しだからね」
京子は遠くでそんな二人の光景を暖かく見つめながら答える。
バン!
すると本法廷の出入り口のドアを力強く開け、一人の男性が入ってきた。
「火野! 火野 京子はいるか!」
髪をボサボサにした、ヨレヨレのスーツの山田 太郎が警察手帳を掲げて叫ぶ。
「あーもう、うるさい! そんな大声で叫ばなくても聞こえるし、馴れ馴れしくフルネームで人の名前呼ばないで頂けます、パワハラですよ」
傍聴席に座る京子は、山田 太郎に向かい苛立った口調で答える。
「あん! 突然元上司の俺を訳の分からん要件で呼び出して、何がパワハラだ! 今じゃお前のが立場上なんだから、お前の行為の方がパワハラだわ!」
山田 太郎は着くなりいきなり文句を言われ、少しキレ気味に京子に詰め寄る。
「うわー小ちゃい男、少し私の方が立場上になったくらいで卑屈になって、パワハラパワハラの連呼、そのくせ『お前』呼ばわりって、それ既にモラハラですよ! 」
京子もまた言い返された事に腹が立ち言い返す。
「アッハッハッハッ……こっちも言い争いが始まっちゃったよ〜、京子さん、取り敢えず落ち着いて、今のこの状況を……そもそもこの方は誰です? なんでここに?」
稲穂は困りながらも、なんとか京子と太郎の間に無理やり入り、説明を京子に求めた。
「あっ! ごめんなさい、ついこの顔見たらイラっとしてつい……えっーとね、このクソジジイは警視庁公安特殊能力対策課の刑事、山田 太郎よ、私の元上司だから使い勝手いいのよ! 今回の件は事が事だからね、下手に知らない警察関係者には話したくないから、知り合いの刑事を呼んだの」
京子は稲穂に優しく説明する。
「なんだこりゃ、状況がまるで読めないし、あの巨大な生き物はなんだ? 俺一人じゃ処理出来んぞ」
山田 太郎は法廷内を見渡し、少し混乱しながらも京子に尋ねた。
「あー大丈夫、山田にはそんな期待はしてないから、取り敢えずあのドラゴンの死体は私達白愛会、黒戸財閥が回収させて貰うから、山田にはそのあと処理……要はこの件を上手く誤魔化して貰えればいいの……出来るでしょ? 山田如きでも」
京子は真剣な眼差しで山田 太郎に事の顛末を説明し要件を話す。
「ところどころ話にムカつく所があるが、まー要するに、真実は公表せずに、嘘の話をでっち上げて、警察の発表としろって事だろ、簡単な事だ任せておけ」
山田 太郎は親指を立て、満面の笑みで京子に答える。
「はぁ? 別に要約しなくても私が言った説明で十分伝わる話し方をしましたが、なにドヤ顔で決めてんだか」
京子は呆れ顔でため息をつく。
「アッハッハッハッ……取り敢えず早く誰か関係者以外に見つかる前に回収する物は回収して撤退しましょう京子さん、私は白愛会本部に電話して応援頼んで来ますから」
稲穂は京子と太郎のやり取りに呆れながら、今やる事をテキパキと京子に相談してすぐに行動にうつした。
「あー、やっぱり出来る子は違うわね山田 太郎さん? 話を聞いてすぐ理解し、迅速に行動にうつしたわよ……それに比べてどこぞの刑事は、人の説明を聞いていちいち要約してまた説明、無駄ばかりですね山田 太郎さん?」
京子は優しい、哀れみの眼差しで太郎に話しかける。
「ケッ、好きに言ってろ……でもよ何だかんだ言って頼って、俺の事呼んでくれた事は嬉しんだぜ……それにあの銀子に久々に会う事も出来たしな、俺は能力で苦しんでる時の京子も銀子も知ってるからよ、あの頃に比べたら今のお前らがとても幸せそうな顔をしてるのを見るのは嬉しい事なんだよ……原因はさしずめあの黒戸 白か? ライバル多そうだからよ頑張れよ、カッカッカッ」
山田 太郎はタバコに火をつけながら、遠くの中谷 銀子を見ながら、昔の思い出を思い起こし、子供を見守るような眼差しで京子をからかう。
「うっせー! バーカ、バーカ」
京子は顔を赤くして、恥ずかしさを誤魔化すように山田に幼稚な言い返しをする。
しばらくして白愛会と黒戸財閥から回収部隊が到着、ドラゴンの肉、骨、爪、血と、全ての物を回収し、修復部隊が壊れた箇所を全て改修。
数時間で全てが何もなかったかのように元どおりに戻り、本法廷の『黒戸 白被告の殺人未遂』件は全てが記録から抹消、本日は法廷改修工事と書き換えられた。
そして警察発表を当然無く、本件で被害にあった人々、全員白愛会の者だったため、黒戸財閥の関連病院で無料で治療を受けた。
黒戸 白本人には、『他言無用でお願いします』と京子や銀子に言われ、『白ちゃん、私との秘密だよ』と琥珀にも可愛らしくて念を押して注意された。
当の黒戸 白本人も、そもそも人に話す友達もおらず、話すつもりもなかったため甲斐甲斐しく了承。
こうしてこの無意味な裁判は幕を閉じた。
〜某樹海奥地〜
「はぁはぁはぁ……ここまで来れば奴らの追って来やしないだろ、母さん大丈夫かい?」
糞夫は息を切らせて後を付いてくる巻糞子に尋ねる。
「私は大丈夫よ、ところでこんな所に来てどうするの糞夫ちゃん?」
巻糞子は汗だくになりながら答え、何故こんな所に来たのか尋ねた。
「母さんは知らないだろ、父さんは研究所だけじゃなく、避難用にここ、富士の樹海の奥地にも異世界ゲートを作って置いたのさ! ここを知ってるのは一部の人だけだから、奴らには絶対に見つけられない……もう俺たちには日本に住む場所はない、だから異世界で力をつけ、あいつら……黒戸 白に復讐してやろう、母さん?」
糞夫は大声を上げ説明する。
「そうね、あの糞生意気な琥珀とかいう娘に痛い目を見せてあげましょう!」
そう骨川親子は高笑いし、異世界に通じる扉を開き、異世界へと姿を消していった。
当初考えていた話からそれにそれ、なぜか書いていて、無駄な話が多くなってますよね。
分かっちゃいるけどやめられない、まぁ僕の作品読んでくれてる人なら分かってもらえると思うのですが無駄が多いです、それも好きで読んでくれていると信じて書いています。
今更無駄が多いという人は一話から読んでないか、読み手側の心境の変化でしょう。
キャラが多く覚え辛いとは思いますが僕から、作者から一言
『ガンバ!』
頑張って覚えましょう、僕も辛うじて覚えてるレベルなので、異世界の住人はカタカナなので厳しい……
早く異世界行かせたいんですけどね、なかなか異世界に行ってくれない主人公、いつ異世界モノになるのか作者の僕が聞きたいぐらいです。