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掌編小説集10 (451話~最新話)

海上での出来事

作者: 蹴沢缶九郎

海上を行く客船から、ある日突然ネズミというネズミが姿を消した。動物には危険を察知する不思議な能力が備わっている話を事前に聞いていた船の船長は、「これは船が沈む前触れに違いない」と、船員に命じた。


「この船は間もなく沈む。乗員は速やかに救命艇で脱出するのだ」


突発的な船長の命令に、船員達は何を根拠にと思ったが、そこは船を預かる長の命令である。乗客を初めとする船の乗組員達は、船長の命令通り救命艇に乗り、一人残らず客船を脱出したのだった。

だが、実際ネズミ達がいなくなったのは、危険察知能力などという大それたものではなく、船という閉鎖空間に未来を絶望した集団自殺であり、救命艇で客船を脱出した乗員達が、『自殺か!? 客船乗員、謎の大量死!!』とマスコミに報道されるのは、それから約一ヶ月後の事である。

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― 新着の感想 ―
[一言] ネズミは閉所恐怖症で船酔いするネズミが多かったのでしょう、あとは付和雷同で集団逃走。
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