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素晴らしい日々

作者: junk

同じような毎日。

今日は曇りで明日は晴れ。

毎日は、それくらいの違いしかない。

私はそう思っていた。

テレビでやってるなんか分からないセイジの話も、

どっか遠くの、どこかも分からない所でやってるように思えていた。


同じような毎日。

同じ道を歩く日々。

違うことと言えば、昨日と鞄に入った教科書の種類が違うことと、

昨日持ってた傘が、今日は無いと言うことくらいだと思ってた。

思えばもううんざりだった。

「優等生」というレッテルを貼られるのも、

一文の足しにもならない授業に耳を傾けるのも、

そんな時間の合間に一つギャグを言ってムードを和らげるのも、

好きでもない人との関係を噂されるのも、

もう何もかも、たくさんだった。



何もかも捨てて、走り出したかった。

誰の目も気にせず、大声で叫びたかった。

「私はここにいるんだ!!」

その確証がほしかった。

たとえ、65億とも言われる世界人口で、

私の存在が米粒ほどの重みがないとしても。





結局、こうしてなにもかも知らないまま、

日々は過ぎていく物なのかもしれない。

何もかも知らないまま、死んでいくのかもしれない。

でも、私はそんな人間にはなりたくない。

同じ日々のなかに、違うことを見つけ出していきたい。

同じ日々の中に、喜びを見つけていきたい。

同じ日々を、違う日々に変えていきたい。

万人に、認められる「自分」を作っていきたい。

自分が自分を認められるような存在でありたい。









素晴らしい毎日。

今日は嵐で、明日は晴れ。




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