戸倉家
どうも初めまして颯汰です。過保護なおっさん(人外)と無気力女子高生とイケメンたちによるドタバタ日常系…になるはずです。よろしくお願いします
これは、物心つく前に聞いた話
「手は差し伸べられるものじゃない、自分が伸ばすから誰かがとってくれるものなんだ」
誰が言ったのなんか覚えて居ないけど、あったかくて、ふわふわな、すごく安心する声。私はこの声が好きだ、それっておかしいかな。そんな曖昧な言葉を何故信じて疑わないのか。でも、夢に見てしまうくらいには、好きだったんだ。
ねえ、また夢に出てきてくれないの?
そう問うても返事なんて返ってくるわけないのに、今日もまた1人願う。
「ただいまー」
誰も居ない家に帰っても
「おっかえりー、今日はおじさん特製オムそばだぞっ」
聞こえてくるのはケモ耳生やしたおっさんの声だけ
「秋良ちゃん最近冷たくない?」
「おっさんにあったかい言葉かけてどうすんの?」
「おっさんあんまり寒いと凍えちゃうー」
「そしたら冷凍のまま保健所にゴーイングだなぁ」
「おっさんに優しくしてぇ!!」
いつの間にか住み着いた意味不明な生命体
「おっさん傷ついた…」
「八継いつ出てくの?」
「秋良ちゃんおっさんのこと嫌い?」
あざとい上目遣いに泣き真似までして、気持ち悪いおっさん。でも料理は美味しい
これが、私の唯一の家族
「…。」
「そこ考え込むとこ?八継さん大好きーって言ってみ?ほれ、ん?」
「やつぐさんだいすきー」
「おっさんの人生でそこまで素晴らしい棒読み初めて…っ」
…多分、家族…らしき人…だと思うんです。
次回からイケメン追加されていきます…。
【次回予告的ななにか!!】
秋良ちゃんに迫り来るイケメン達が戸倉家に大集結!!困惑するおっさん…。『ウチの子は嫁にいかないんですぅー。むしろおっさんと結婚するんですぅー』大人気ないおっさんにどうか鉄拳制裁を