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とある猫の一日

作者: ドルジ

 

 僕はネコ。名前は無い。今日も日課のエサ探しを始めようと思う。ちなみに僕の毛並は黒一色だ。

 

 野良ネコの社会では、気を付けないといけないことがいくつかある。まず一つ目は他の野良ネコのことだ。エサ場には大体他のネコが先にいる場合や、エサ場についてすぐに来る場合がある。そうなったら大体は相手のネコと戦わないといけない場合が多い。     


……ほら早速いた。


 「お前なんだニャ。ここはオイラが先に見つけたエサ場だニャ。横取りするならただじゃおかないニャ」

 こうなったらまず戦わなくちゃいけないが、弱い僕じゃまず勝てないから何時もの様にエサ場を立ち去った。

 

 話は変わるが二つ目に気を付けることは人間っていう生き物だ。これがかなり厄介で、いい人間と悪い人間っていうのがいるらしく、いい人間はエサをくれたり、運のいい奴は僕自身どういう所かよく知らないけれど、安全でとても暖かい所に連れて行ってもらえたりする時もあるらしいけど、悪い人間はいつも僕たちネコに酷いことをしたり、これもよくわからないなんだか変で嫌なところに連れて行こうとしたりする。だから僕たちは昔からいい人間と悪い人間とを見分けることだけにはかなり注意している。

 「あー。ねこさんだー」

 エサを探していたら小さな人間の子供が僕を見てニコニコしている。

人間の子供は基本的にはいい人間だけど、たまにひどいことをする人間の子供いるから気を付けないといけないけど、この娘はいい人間みたいだ。

 「ねこさーん。おなかすいたの? ならわたしのビスケットあげるからげんきだして」

 人間の女の子は僕にビスケットを一枚くれた後、元気に走って行った。

 

 ビスケットを食べた後、僕はさすがにビスケットだけではおなかがすいたままなので、他のエサを探すために人間が作ったアスファルトの道を進んでいる時に僕は一番気を付けないといけないことを思い出した。それは人間が作った鉄の獣だ。奴らは僕たちがビックリして動けなくなると分かっていて食べるわけでもなくただ踏み潰して進んでいくだけのとても危険な生き物だ。ちなみに鉄の獣には大きいのと小さいのがあって今言った特に危険なのは大きな鉄の獣の方だ。

 「フーンフフーンフンフフフンフン♪フフフーン♪フーンフーンフン♪」

 早速小さい鉄の獣……確かじてんしゃって名前の鉄の獣に乗っかった人間が通って行った。にしてもこの人間、歌が下手だな。

 「フーンフフン♪フーフフフン♪フーンフフフーン♪フーンフーン♪」

 なんかこいつの歌声聞いていると頭にくる……けどそんなことよりもエサ探しだ。




 だめだ。どこに行っても今日は他のネコが居る。いつもなら夕方には誰もいないはずの場所にまで奴らがいる。正直おなかが減ってもう動けない……

 「どうしたんだニャ?ひょっとしてほとんど何も食べていないのかニャ?」

 気が付くと近くに三毛の毛柄のネコが立っていた。そいつは僕の顔を覗き込みながらそのネコは僕の尻尾を引っ張りながら

 「こっちだニャ」

 そいつはそう言うと僕を案内し始めしばらくすると誰もいないエサ場についた。

 「ここはいつも僕が縄張りにしているエサ場だニャ。ここならまず誰もこないから困ったらここにくるといいニャ」

 僕はそいつにとても感謝しながらふと尻尾の付け根を見て驚いて、君、女の子だったの? 聞いてしまった。すると彼……ではなく彼女は、

 「どこ見てるんだニャ! 変態! 変態! 」

 そう叫ぶとめちゃくちゃ殴ってきた。僕が痛い痛いといってもネコパンチをするのをやめてくれずそれからしばらく僕のことを殴り続けてからようやく僕を解放してくれた。


 それから僕はもうエサを分けてもらえないと思っていたけれど、彼女は僕にもエサを分けてくれた。その後僕は自分の住処に戻って寝る準備をしながらふと思った


 「エサ漁りもいいけど正直……お魚が食べたい……とびっきり生きのいい奴」

                    おわり


 こんにちはドルジです。今回は初めて小説を書いてみました。今回、ふと猫に関係した小説を書きたくなり、若輩者ながら書いてしまいました。

 この小説は、書く段階で僕自身猫が好きなのもあり、ある程度どのような作品にするのかは決めていました。だからこそそこまで苦労することなく書くことが出来ました。

 それでは皆様、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


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― 新着の感想 ―
[一言] 猫ってかわいいですよね!ビスケットではありませんが、適当な餌を猫にあげたこと、ありますよ♪餌の争奪戦は現実的だと思いました!
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